“塩からあげ”の最高峰・六本木『串真』で、塩のみで味付けした激ウマからあげを食べてきた

“塩からあげ”の最高峰・六本木『串真』で、塩のみで味付けした激ウマからあげを食べてきた
白っぽいルックスが印象的な美しいからあげです | 食楽web

 取材拒否の店、というわけではありませんが、からあげ界にも、メディアにほとんど登場しない“隠れた名店”が多数存在します。

 カラアゲニストとして日夜活動している筆者の元には「◯×のからあげ、美味しいよ!」というシークレットな(?)情報がよく寄せられるのですが、今回お邪魔した『串真』もそんな隠れ名店のひとつ。

地下鉄・六本木一丁目駅から徒歩10分ほどのところ
地下鉄・六本木一丁目駅から徒歩10分ほどのところ

 串揚げがメインのお店ですが、からあげが抜群に美味しいとからあげ好きの口コミで伝えられているのです。港区麻布台のお店で、ランチタイムの人気メニュー「唐揚げ定食」(800円)をいただきました。

 こんがりとした揚げ色ではなく、ちょっと白っぽいルックスのからあげです。7個のうち、3個はタレのかかったもの。まずは何もかかっていないものからいただきました。このからあげのスゴさは、肉汁の量。軽やかなサックリ系の衣を歯が突破すると、閉じ込められていた肉汁が一気に解放されて怒涛の如く口の中になだれ込んで来ます。ヤケド注意なうれしいからあげです。しかも塩味が強くて濃い! と言ってもしょっぱさは感じません。味に丸みがあります。

肉汁が怒涛の如くあふれ出してきます!
肉汁が怒涛の如くあふれ出してきます!

「味付けは塩のみです」と教えてくれたのは、オーナーシェフの小栗良太さん。岩塩など数種類の塩をブレンドしているそうで、マイルドな味が特徴的。鶏肉のうま味がたっぷり溶け込んだ肉汁も混じり合い、塩の濃厚な味がガツンを迫ってきます。肉汁は鶏塩スープのような味わいで、夏場に汗をたくさんかいたあとに食べたくなるようなからあげですね。

 タレは焼き鳥などに使われるものに近い甘辛いもの。塩のみで味付けしたシンプルなからあげとよく合うこと! ショウガもにんにくも使っていないので、タレの味がより引き立っています。肉がやわらかいので、口当たり・歯ざわり、いずれも絶妙です。

 ところで筆者はこれまで、多くのお店でからあげを食してきました。塩のみで味付けしたもので、文句なしの美味しさに仕上げられた店を挙げると、この『串真』さんを含めても片手で足りるほど。よほどの技術がないとそんなからあげは作れません。こちらのオーナーシェフ、相当な腕前の持ち主です。

●SHOP INFO

串真 外観

店名:串真

住:東京都港区麻布台3-4-14 麻布台マンション1F
TEL:03-5575-3494
営:11:30~14:30、17:30~25:00(L.O.23:30)
  土17:30~24:00(L.O.22:30)
休:日・祝(結婚式二次会等、イベントは事前予約にて可能)

●著者プロフィール

松本壮平

ライター・編集者。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。生まれも育ちも「からあげの聖地」である大分県中津市。美味しいからあげを求めて東奔西走する「から活=からあげ探索活動」に明け暮れている。