近江醤油の繊細な美味しさを伝える
「琵琶湖を擁する滋賀県は、古くから酒や醤油などの醸造業が栄えた地です。昔ながらの醤油造りをしている醸造場が多く、味わいの違う美味しい醤油がたくさんあるんです。ラーメンを通して、その魅力を東京の人にも紹介したいと思って、関東に初出店しました」と宮川さん。
なるほど。醤油に対する相当なこだわりを感じます。では最も女性に人気と言っていた醤油ラーメン「KOHAKU ブラック」(750円)もいただかなくては…。ということで、翌日、再びお店へ。

その名の通り、真っ黒なスープで、確かに醤油の旨みが濃厚! でもしょっぱくなくて、深くてまろやかなコク。一味が入っていて、そのピリッとした辛味が甘いスープによく合います。平打ち麺は、昨日のと同じものとは思えないくらい、味がしみていて、これは麺が楽しいラーメンだと実感。女性ウケがいいというのも頷けます。
いやはや、これだけ味の違う醤油ラーメンを1軒のお店で食べられるなんて。しかも1品1品、麺や具材を絶妙に変えているあたり、研究され尽くしている感が素晴らしい。
こうなると、「十二分屋レトロ」(700円)だけ食べていないので、ぜひトライしたいところです。みなさんも、早稲田の新しい「醤油ラーメン」を全制覇してみてください。ちなみに、学生さんたちが食べていた「唐揚げ」や「十二分屋丼」もかなり美味しそうでした。
(撮影・文◎土原亜子)
●SHOP INFO

店名:近江熟成醤油ラーメン 十二分屋
住:東京都新宿区西早稲田2-10-15 松村ビル 1F
TEL:03-6273-9112
営:11:00~21:00
休:火
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