
カラアゲニストたちの圧倒的支持を集める聖地・中津のからあげ
首都圏にあるからあげテイクアウト専門店の中でも、カラアゲニストたちの圧倒的支持を集めているのが『中津からあげ専門店 吉吾』。からあげグランプリで最高金賞2回、金賞5回の実力店であり、オーナーはからあげの聖地・中津の出身。お店のスタッフの多くが中津出身者という、まさに聖地の味を実現しているお店です。
JR駒込駅東口から徒歩1分ほどにあるお店の前は、いつ訪れても数人のお客さんが待っています。今回私は「吉吾セット」(600円)オーダー。番号札を渡され、できあがるまでベンチに腰かけて待機。吉吾セットは、好きなからあげ3個のほか「砂肝からあげ」「やげん軟骨からあげ〉のセットで、持ち帰りに便利な紙のパックに入れてくれます。私は醤油味の「元祖からあげ」「元祖からあげにんにくなし」「塩からあげ」をセレクトしました。

イチオシは元祖からあげ。大ぶりで、食べごたえがありそうなルックスです。にんにく入りで、中津の醤油を使っているとのこと。肉を柔らかくする成分を含むリンゴのほか、10種類以上のスパイスなどを入れた特製のタレに半日漬け込んでいます。たしかに肉が柔らかく、カリッとした衣とのバランスが非常にいい。にんにくなしは、しょうがの風味が際立ち、とても爽やかな味わいです。飲み込んだあとも、口の中、のど元に風味が残って、しばらく余韻を楽しめます。
そして吉吾で味わっておきたいのが砂肝とやげん軟骨のからあげ。砂肝はコリコリした食感ながらも柔らかく、すぐに飲み込むのがもったいないほどの美味しさ。やげん軟骨は胸のあたりの軟骨で、一羽から一本しかとれない希少部位。コリッ、カリッ! とした食感で、ビールと一緒に食べたくなります。

お店の前には「今週のおすすめ」が書かれたボードが出されています。鶏のほか、里芋やじゃがいもなどのからあげもあるので、ぜひ味わっておきたいところ。お弁当メニューも豊富で、近隣のビジネスマンや学生にも好評のようです。
●SHOP INFO

店名:中津からあげ専門店 吉吾
住:東京都豊島区駒込2-14-8
TEL:03-6903-4233
営:11:00~23:00
休:なし
●著者プロフィール
松本壮平
ライター・編集者。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。生まれも育ちも「からあげの聖地」である大分県中津市。美味しいからあげを求めて東奔西走する「から活=からあげ探索活動」に明け暮れている。