ギフトとしても歓声が上がる、パッケージが可愛すぎる

和菓子の常識に縛られない寛貴さんの経験やセンスでアレンジされた変わりおはぎは、買い手だけではなく作り手からも好評だと拓朗さんは語ります。
「毎回作るのが楽しくて、親戚が集まっておはぎつくりをしているようなアットホームな雰囲気で作っています」

店先に選んだおはぎは、3、5、7個と奇数個を注文すると無料で曲げわっぱに詰めてくれるサービスにも心が弾みます。ワッパを止めるマスキングテープも8種類が用意されていて、選ぶテープで雰囲気もガラリと変わります。

おはぎを売り買いするだけではなく、おはぎを通して弾む会話やお店への行き帰りの街や商店街の雰囲気、そしておはぎやラッピングを“選ぶ”楽しさが味わえる。それら全てが一つになって、「また行きたくなるお店」としてファンを増やし続けています。

熟練の和菓子職人がつくる和菓子ではなく、目指すのは家庭的な味。おはぎを一口食べれば、ほっこりした気分になるのは単に和菓子だからではなく、楽しく作られたプロセスそのものもいただいているからかもしれません。
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取材を行っている最中も、客足が途絶えることはありませんでした。中には、「また来ちゃいました」と顔馴染みらしき人も。学芸大学のおしゃれなおはぎ店は、感度の高い人たちだけでなく、街の人にも愛される人気店でした。
(取材・文◎浜堀晴子)
●SHOP INFO
店名:タケノとおはぎ 学芸大学店
住:東京都目黒区中町1-36-6-101
TEL:03-5725-1533
営:12:00~18:00(なくなり次第終了)
休:月、火曜(8月は20日間の休業あり)
https://www.instagram.com/takeno_to_ohagi/