銀座『煉瓦亭』五代目店主がオススメする、絶対味わっておきたい老舗洋食店の“裏番”メニューとは?

オムライスだけじゃない! 老舗洋食店の裏番メニュー「子牛カツ」が旨すぎる
食楽web

 東京・銀座。ここには今も、有名な文化人たちに愛されたお店が多く存在しています。そんなお店の一つが、ご存知『煉瓦亭』。今年で創業123年を迎える老舗洋食店です。食通としても知られる作家、故・池波正太郎さんも愛したレストランとしてよく知られており『池波正太郎の銀座日記』や『散歩のときに何か食べたくなって』には、並々ならぬこのお店への愛が綴られています。

少年のそのころからなじんだ店で、いまも食べに行きつづけている店といえば、資生堂に天國、それに洋食の煉瓦亭だろう。(中略)
いまも、煉瓦亭の階段をあがって行くとき、二階からただよってくるうまそうな匂いこそ、昭和初期の洋食の匂いにまぎれもない。
現在、こういう匂いがする洋食店は、煉瓦亭のほかに私は知らない。銀座の老舗中の老舗だ。

(出典:池波正太郎(1981)『散歩のとき何か食べたくなって』新潮文庫)

 『煉瓦亭』のメニューで、メディアで取り上げられることが多いのは「オムライス」です。筆者も、訪店するたびにかなりの確率で頼む定番メニューですが、ある日、5代目店主の木田浩一郎さんに、オムライス以外のオススメ料理を伺ってみました。すると、イチオシメニューは意外にも「オムライス」ではなく「仔牛カツレツ」だったんです。言われるがままに食べてみるとこれが激ウマ。感動すら覚える絶品カツや、その他のおすすめメニューのおいしさのヒミツをご紹介します。

こちらが多くの人がオーダーする人気の「オムライス」(1,500円)。元祖の風格が漂います
こちらが多くの人がオーダーする人気の「オムライス」(1,500円)。元祖の風格が漂います