普通の倍以上!? てんこ盛りのからあげに衝撃!

店内に入り、メニュー表を眺めると美味しそうなものがズラリ。酢豚、餃子、回鍋肉……。まさに由緒正しき町中華! 字面を見ているだけで空腹感が加速。からあげ一本に決め打ちで来店しても、メニューと店内の美味しそうな香りに心が揺らいでしまいそうになりますが、ここは初心貫徹。「唐揚げ定食」(750円 ※ランチ限定価格。夜は+50円)をオーダーしました。からあげとキャベツにご飯、スープ、香の物、デザートが付いてきます。
10分ほどで登場した「唐揚げ定食」を見てビックリ。からあげがてんこ盛りです。一般的な定食が30~40gのからあげが5~6個だとすると、こちらはその倍以上はありそう。サイズはバラバラですが、目視できるだけで10個以上はあります。

そしてこれまた何とも言えない芳醇な香りが。その香りに誘われるようにからあげをひと口。前歯に「シャリッ」とした感触が来たあとは、奥歯ですり潰されて溶けるような歯ざわり。心地よい食感の衣です。肉は軽い弾力があり、やわらかそのもの。
自家製のネギ油が味の決め手

ところでこのからあげ、筆者がこれまで食べてきたからあげにはない美味しさがあります。コクがあるのですが、どこか軽くて奥行きがある感じ。気になって店主の湯賀忠さんに「揚げ油はラードですか?」と聞いてみたら「ネギ油で揚げているんですよ」とのこと。

なるほど、ネギ油でしたか。ラードだともっとこってりしたコクがありますが、これはむしろさっぱりしたコクです。しかも湯さんが手作りしているオリジナルのネギ油なんだそう。
この初体験のコクのおかげでごはんがすすみます。そして気づけばてんこ盛りのからあげを完食してしまっていた筆者。最初に一瞬ひるんでしまったのがウソのような満足感です。
まとめ

江古田は学生街。近くには大学が複数あり、若い人たちにも人気のお店です。たしかにこのボリュームなら食べざかりの学生も大満足だと思います。
今回はランチタイムのピークを外してお邪魔したのですが、それでもほぼ満席に近い状態でした。筆者の隣にいたガテン系の男性が食べていた「高菜そば」がすごく美味しそうだったので、次回はそれにもチャレンジしたいと思います。
●著者プロフィール
松本壮平
ライター・編集者。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。生まれも育ちも「からあげの聖地」である大分県中津市。美味しいからあげを求めて東奔西走する「から活=からあげ探索活動」に明け暮れている。