
自由な発想のガッツリ系肉蕎麦
ここ数年、“つけ蕎麦専門店”が急増中です。ラーメンほどこってりではなく、蕎麦ほどさっぱりしすぎない“つけ蕎麦”。その特徴は、肉や野菜が具沢山なこと、そして豊富なバリエーションのつけ汁にあります。“つけ蕎麦”は今、和風醤油出汁のあっさり系だけではなく、バリエーション豊富なスープが楽しいのです。そこで、食楽が注目したつけ汁がユニークな“つけ蕎麦専門店”をご紹介。第1弾は東京・中野の『肉蕎麦 禅』さんです。
4年前にオープンした『肉蕎麦 禅』は、“つけ蕎麦”ブームの先駆けの店のひとつ。ラーメン専門店や日本蕎麦専門店が密集する中野界隈で、「ラーメンほど重すぎず、蕎麦ほど軽すぎない」というコンセプトのもとにオープン。
目指したのは、「コシのある田舎蕎麦」と「肉や野菜の盛りがいい具材」「味と香りを楽しむ自由なつけ汁」という3本柱。つまり、日本蕎麦の既成概念にとらわれない“無国籍なつけ汁でガッツリ系蕎麦”を楽しめるお店なのです。

定番のつけ蕎麦の種類は、まずつけ汁に「温・冷」があり、具材は豚肉の「肉蕎麦」と鶏肉と野菜の「鶏蕎麦」。
そしてつけ汁の種類は、冷たい肉蕎麦なら「ラー油入りの旨辛つけ汁」、冷たい鶏蕎麦は「胡麻つけ汁」。温かい肉蕎麦は「濃厚コムタン風つけ汁」(冬季限定)、温かい鶏蕎麦は「黒胡椒と柚子胡椒のとろろ甘辛つけ汁」といった具合に、具材に合う“つけ汁”がセットになっています。
真冬の今、1番人気なのが「温かい肉蕎麦 濃厚コムタン風つけ汁」(冬季限定)。本場の韓国スープ・コムタンを作るのと同様に、牛骨を10時間以上煮込んでとったスープで作った唯一無二のコムタンつけ汁なのです。

店主の杵渕(きねぶち)さんは、韓国料理の料理人を務めた経験からコムタンスープと田舎蕎麦のコラボを考案したのだそう。毎日継ぎ足して作るスープは、つけ汁の役割を担うべく濃厚に仕上げてあり、コシのある黒く太い蕎麦との絡みがよく、また脂が落ちた豚しゃぶとの相性も抜群。 満足感、満腹感があるのに、食後もすっきり、胃もたれ感は一切ナシ!
