横浜ラー博に高知・須崎の名店『谷口食堂』が期間限定出店! 日本一熱いご当地ラーメンの魅力とは?

横浜ラー博に高知・須崎の名店『谷口食堂』が期間限定出店! 日本一熱いご当地ラーメンの魅力とは?
食楽web

●調査内容:ラー博史上最大のプロジェクト「あの銘店をもう一度」第10弾を調査。人気店『谷口食堂』の日本一熱いご当地ラーメンを探る

 ラーメン好きの聖地と呼ばれ、海外からの観光客も多く集まる神奈川県横浜市の人気施設『新横浜ラーメン博物館』では、昨年7月よりスペシャルプロジェクト「あの銘店をもう一度“銘店シリーズ”」を展開。現在まで9店舗が同館にて再出店を果たし、多くのラーメン通を唸らせています。

 1月10日より営業がスタートする注目のシリーズ第10弾は、高知県須崎市の名物ラーメン“鍋焼きラーメン”を提供していた『谷口食堂』が登場。2013年1月~4月以来、今回がちょうど10年ぶりとなる『ラー博』への出店ということで、早くもラーメンファンから“鍋焼きのアチアチスープ”にも負けない熱い視線を一身に集めている模様です。

『谷口食堂』とは?

 実は今回出店する『谷口食堂』は、お店自体は昭和55年に閉店しているんですが、「『谷口食堂』の“鍋中(鍋焼き中華そば)”をもう一度食べたい!」という声に応える形で、地元の有志団体『須崎名物「鍋焼きラーメン」プロジェクトX』が幻となっていたレシピを基にお店の味を再現。同時に“鍋焼きラーメン文化”として脈々と受け継がれ、須崎市内では36軒(令和4年3月現在)のお店が「鍋焼きラーメン」を提供するに至っています。

『谷口食堂』の「鍋焼きラーメン」

『谷口食堂』の「鍋焼きラーメン」最大の特徴は、何といっても土鍋で出されるという独特の仕様。これはかつての『谷口食堂』で、出前の際にホーロー鍋を器に使っていたのが由来となっていて、お店ではスープがほぼ沸騰した状態で出されたことから、後に“日本一熱いご当地ラーメン”と呼ばれるようになりました。

 ちなみに2013年には『ラー博』がスープの温度調査を行っており、札幌、東京、博多の各ラーメンと比べて断トツの1位(提供直後に97.1℃、5分経過後で85.3℃)を記録しています。

 ラーメンのスープは、親鳥の鶏ガラと野菜類を炊き込んだ煮汁をベースに、かえしの醤油ダレは地元の『丸共味噌醤油醸造場』の「こいくち醤油」を使用。すっきりと透き通った色味に、やや甘味を感じさせる優しい味わいを備えています。

 麺も同様に地元の企業『関西麺業』が製麺したものを採用。もちもちした食感とほんのり甘みも感じられるストレート細麺で、鍋焼きラーメン用に作られているため細いのに伸びにくい仕上がりとなっているのが特徴です。また、具材には親鳥の肉とざく切りにした青ネギ、生卵、そしてこちらも地元の練り物メーカー『けんかま』のちくわが入り、箸休めとしてたくあんの古漬けが添えられます。生卵をスープに溶いても、また生卵に熱が入って固まるのを待ってからいただくのもOKです。

(食楽web)
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 さらにこの「鍋焼きラーメン」で忘れてならないのが、セットで「ご飯」が付いてくること! ご飯の上にスープを含んだ麺を乗せて味わう“ラーメンライススタイル”はもちろん、鍋のフタを器の代わりにして生卵の黄身を麺に纏わせていただく“すき焼き風“の楽しみ方など、好みに合わせて自由にいただけるというのも大きな魅力となっています。

調査結果

 今回紹介した『谷口食堂』の「鍋焼きラーメン」は、『ラー博』の企画時のみ食べられる鍋焼きラーメンの元祖仕様。現状では1月30日の提供終了までの間にしか味わうことができないレアな一品となっていますので、期間中はぜひ『新横浜ラーメン博物館』に足を運んで、希少な一杯を存分に楽しんでみてはいかがでしょうか。

●DATA

あの銘店をもう一度 第10弾 「高知・須崎『谷口食堂』鍋焼きラーメン」

期間:2023年1月10日(火)~1月30日(日)
販売:新横浜ラーメン博物館 地下1階
営:平日 11:00~21:00、土日 10:30~21:00(共にL.O. 20:30)
https://www.raumen.co.jp/
※価格は公式サイト等にてご確認ください