コッペパンといえば、ここ数年、全国的に専門店の出店が相次ぎ、ブームになっているが、そもそもルーツは大正時代創業の街のパン屋さんが発祥と言われていおり、以来、学校給食やおやつなどで愛され続けてきた日本人のソウルフード。そこで、あえて、ブームとは一線を画し、「“100年愛され続ける街のパン屋さん”を目指してオープンした」(代表・島田将吾さん)という「えびすぱん」。
「コッペパンは子どもからお年寄りまで、みんなが知っているので、世代を超えて人と人が繋ぐことができる面白いテーマの食だと思うんです。そこで、えびすぱんでは、誰もが安心して、美味しく、気軽に食べられることにとことんこだわりました」
使う素材はすべて無添加。パンは口溶け良く、しっとりふわふわ感を追求したレシピ。一般的なコッペパンの2/3ほどの大きさにして、年代性別に応じた個数を食べられるようにし、2つ食べても500円前後に設定した。さらに11種類ある具材に対しても、コッペパン業界では珍しいほど、1つ1つ手作り。仕込みに対しても真面目に取り組む。
目玉商品「えびすコッペ タマゴ」180円は、東京・立川の伊藤養鶏場の無農薬の飼料を使った平飼いの鶏から産まれる貴重な卵を使用する。これはカステラの「文明堂」や軍鶏料理専門店の「玉ひで」などの老舗で使われる同じもので、通常の卵よりビタミンEが40倍、ヨウ素が38倍、ビタミンD2倍と、とくにお肌にいいので「美容コッペ」とネーミングするほど。
また、「トンカツ」380円は、豚肉を3日間塩漬けして、ハーブでマリネ、60度の火で8時間ゆっくり加熱する低温調理を施した後、油でさっと揚げるという方法で、旨味を逃さず冷めても柔かさをキープする。さらにソースも自家製で、コク、甘み、ローストしたゴマの風味のハーモニーが絶妙だ。
甘味系の「あん&マスカルポーネ」250円や「ピーナッツ」180円なども、北海道産の小豆から餡を作ったり、ピーナッツからバターを仕上げたりと、どの具材も素材から1つ1つ丁寧に仕込まれる。
手間暇かけたコッペパンは、メニューによっては材料がなくなり次第「売り切れゴメン」だが、毎日、通ってでも全メニューを制覇したくなるほど魅力的。今後は、コッペ作りなどのワークショップなど街のコミュニティ活動も順次行うそうなので、要チェック!
●SHOP INFO
店名:えびすぱん(2017年3月3日オープン)
住:東京都渋谷区恵比寿1-23-16 第六大浦ビル1F
TEL:03-6450-2362
営:11:00~20:00 ※ただし、5月より、8:00~11:00(モーニング)、11:00から売り切れ次第閉店
休:無休
https://www.instagram.com/ebisupan/