●全国2万8000人へのアンケート調査で判明したおせち料理の人気ランキングを大公開!
早いもので、まもなく2025年のお正月を迎えます。正月の食卓を飾るメニューと聞いて、真っ先に「おせち料理」を思い浮かべる人も多いはず。そこで今回はアンケート調査の結果から判明した「好きなおせち料理ランキングTOP10」を公開します。
なお、このアンケートは、TV通販でお馴染みの『ジャパネットたかた』が自身のメルマガ会員2万8000人以上から寄せられた回答を元に集計したもの。ランク入りした料理がなぜ“おめでたい”扱いになっているのか、その理由も併せて解説していくので、ぜひ知見を深める一助にお役立てください。
10位~6位はおせちの超定番がランクイン!
まずは10位から6位までを紹介。
・第10位…豚の角煮
・第9位…出汁巻き・厚焼玉子
第10位「豚の角煮」と第9位「出汁巻き・厚焼玉子」は、純然たるおせち料理という感じはしませんが、「食べ応え」や「見た目の華やかさ」は増しますよね。ただ、「出汁巻き・厚焼玉子」のような卵料理は「卵=命の象徴=子孫繁栄」の意味合いがあることから、おせち料理としての資格を十分に備えていると言えるでしょう。ちなみに「錦玉子・錦糸玉子」も「財宝や豪華絢爛な宝を意味する縁起の良い料理」として、おせちの定番となっています。
・第8位…かまぼこ
・第7位…海老
・第6位…伊達巻き
第8位~第6位の3品は「ザ・おせち」と呼ぶにふさわしい品。第8位「かまぼこ」は紅白の色味が正月のめでたさを演出するだけでなく、赤(紅)は魔除け、白は清浄を表す他、半円形の形が初日の出を想起させるなど、おせちに相応しい意味を備えています。
第7位「海老」は「腰が曲がるまで健康で長生きできますように」という、健康長寿を表した品。かまぼこ同様、赤白の色味も縁起の良さを演出しています。
第6位の「伊達巻き」は卵料理という面に加え、巻物=書物を連想させることから知性や学業成就を願う縁起物だったり、江戸っ子の“気立て”を表す「伊達」と「巻き」が合わさることで文化の発展を表すなど、さまざまな解釈があります。
5位~2位には今風の一品が抜群の存在感を発揮!
続いては第5位から第2位まで。
・第5位…ローストビーフ
・第4位…黒豆
・第3位…アワビ・貝の煮物
・第2位…栗きんとん・栗の甘露煮
第5位の「ローストビーフ」、最近は和洋折衷おせちも増えているので、その定番としてよく見かけますね。おせちに入っていなくても、オードブルとして楽しんでいる人もいるでしょう。和の舞台で輝く洋の一品、おせちの新たな定番として定着しているようです。
第4位の「黒豆」は、家族みんなが1年をマメに元気に過ごせるようにとの願いが込められた定番。甘さと豆の食感もさることながら、一粒ずつ箸でつまんで口に入れる、のんびりとした所作にも正月らしさがあふれる一品です。
第3位は「アワビ・貝の煮物」。アワビは大きくなるまでに長い年月を経ることから不老長寿の意味合いがあり、貝類はハマグリがぴったり合わさる貝殻が1組だけ=良縁や夫婦円満を表し、トコブシは別名の「フクダメ」から転じて“福がたまるように”の願いが込められるなど、貝によってさまざまな意味や願いを表します。
第2位は大人だけでなく子どもにも大人気の「栗きんとん・栗の甘露煮」。栗きんとんの“きんとん”とは、金の団子や金の布団を意味する「金団」の漢字が当てられること、そしてさつまいもの餡と栗が黄金色に輝くことも合わせ、財や富、金運を得る縁起物とされています。栗の甘露煮も同様に、栗の色味が金を想起させることから、縁起の良い品としておせちの定番に。また、栗は古くから「勝ち栗」とも呼ばれており、勝負運を上げる縁起物となっていることも加えておきます。