鈴木さんが仕入れた魚をいただける『俺の魚を食ってみろ!!』の限定メニュー

というわけで鈴木さんイチオシの『俺の魚を食ってみろ!!』にも行ってみることにしました。この時期「春爛漫!毛蟹と桜鯛のしゃぶしゃぶを食べて甘エビ丼で〆るコース」という限定コースを実施していました。
「先付け」「国産毛蟹付き名物玉手箱」「料理長の一品」「桜鯛のしゃぶしゃぶ」「兵庫県産甘エビ丼」をセットでいただけて5千円(税別)だそうです。仕入れによって魚種が変わることはあるそうですが、筆者もこちらをいただくことにしました。
「国産毛蟹付き名物玉手箱」は鮮度抜群の刺身4種と毛蟹をいただけるもので、いずれの魚も鮮度抜群のプリップリの食感。都会の真ん中で、ここまで美味しい魚をいただけることが信じがたいほどの味でした。もちろん毛蟹も同様で、身と蟹味噌の濃厚な味をしっかり味わうことができました。

また「桜鯛のしゃぶしゃぶ」は、鮮度抜群の鯛をたっぷりの新鮮野菜と一緒にしゃぶしゃぶしていただけるもの。繊細な出汁にくぐらせた鯛の優しい風合いと野菜がベストマッチ。こちらもまた『俺の魚を食ってみろ!!』でしか味わえないものでした。

最後のシメにいただいた「兵庫県産甘エビ丼」は、一本一本丁寧にさばかれた甘エビといくらが添えられたもので、卵の黄身と和えながらいただくもの。ただでさえ美味しい甘エビといくらが卵のまろやかさと相まって、さらに濃厚にいただける絶品メニューでした。
厳しい時代だからこそ、流通を止めずに「本当に良い魚」を届けたい

この『俺の魚を食ってみろ!!』の「春爛漫!毛蟹と桜鯛のしゃぶしゃぶを食べて甘エビ丼で〆るコース」もまた、鈴木さんの尽力があってこそのメニューです。鈴木さんによれば、これもまた卸し先である『俺の魚を食ってみろ!!』との密なコミュニケーションによって生まれたものとのことです。
「『俺の魚を食ってみろ!!』のコースははかなり薄利でがんばって出しています。薄利でも実施するということは、『マンネリ化せず、お客さまに楽しんでいただけるように』というお店の思いがあるからだと思います。こういうお店の気持ちを感じると、仕入れる我々も自ずと『もっとがんばらなくちゃダメだ』という気持ちになります。
特に今は、外食が控えられがちですが、そういう時期であっても魚をいっぱい仕入れ、いっぱい売り、流通を止めてはいけないと考えています。厳しい時期だからこそ最高の魚を目当てに、多くの人が飲食店に足を運んでいただけるよう、私たちもがんばっていきたいと思っています」(鈴木さん)
市場における仕入れの秘密と、その仕事にかけるアツい思いを鈴木さんからお聞きすることができました。このアツい思いが込められた、本当にうまくて良い魚を食べに『俺の魚を食ってみろ!!』に行ってみてください。
(撮影・文◎松田義人)
●SHOP INFO
店名:俺の魚を食ってみろ!! 神田本店
住:東京都千代田区内神田3-19-10 ソーシアルビル B1F
TEL:03-6206-9680
営:ランチ(平日)11:30~14:00、ディナー17:00~23:00、土日12:00~23:00
休:なし
店名:俺の魚を食ってみろ!! 西新宿店
住:東京都新宿区西新宿7-10-14 富士山ビル1F
TEL:03-6908-7481
営:ランチ(平日)11:30~14:00、ディナー17:00~21:00、土日12:00~23:00
休:なし