頑なに守り続けるこだわりの味「支那そば 北熊」

「支那そば 北熊(ほくゆう)」は、豚骨じゃなかった! 袋書きを見ると、鶏ガラをベースに、玉ねぎ、ニンジンなどの野菜を加えて長時間炊き込み、鳥と野菜の旨みを十分引き出して、縮れ麺との相性をよくした北熊独自の支那そば、とのこと。そして麺、スープの他に、特製揚げネギが入っています。

内容は麺100g、スープ65g、揚げネギ1.5g。1食分の熱量は533kcal。脂質は23.0g。作り方は添付のスープを300ccのお湯で希釈、麺の茹で時間は3分が目安とのこと。ちなみに揚げネギは長ネギではなく、揚げたタマネギです。

見た目は同じ白濁色だけれど、やはり鶏。甘みとすっきり感が強い。だからこそ焦がしネギがビシッと味を決めている感じがします。そして、他に比べて塩気が若干キリッとしているのかも。豚骨に負けず劣らずの濃厚鶏系、という感じです。
焦がしニンニク入りとんこつスープ「熊本ラーメン 名店大黒」

こちらも箱書きを見ると、「焦がしニンニク入りとんこつスープ」「お店の味をそのままに」などのキャッチコピーのほか、「お店にも是非いらしてください。頑固に一生麺名『旨さ』を守りながらお待ちしております」という店主のメッセージと店主の顔写真が。人柄が伝わってくるパッケージです。

内容は麺100g×2、添付調味料60g×2。1食分の熱量は446.5kcal。脂質は14.3g。作り方は添付のスープを300ccのお湯で希釈、麺の茹で時間は2~3分です。5個の中で一番麺が細いかもしれません。

そして、シンプルに見えて、一番ニンニク感が強かったのがこれ。最初にニンニクがブワッときて、あとから豚骨の甘みが広がってきます。飲んだ後のシメで食べたら美味いんだろうなぁ。シンプルに見えて、グッとくる味、といえそうです。
多彩で奥深い熊本ラーメンは一括りにしてはいけない魅力がいっぱい!

5個の熊本ラーメンを食べてわかったのは、麺もスープもそれぞれに違いがあって楽しい! 濃厚推しなら「文龍」だし、ニンニクがっつりが好きなら「大黒」。老舗、オーソドックスなのがいいなら「黒亭」や「こむらさき」とか。もちろん豚骨に負けない濃厚な「北熊」も買って大正解。
そして、どのラーメンにも言えるけれど、より美味しく味わうなら、刻みネギと海苔は用意すべき。煮卵やチャーシュー、メンマは、あればもっと幸せ、という感じです。ちなみに今回、食べ比べのために熊本県、有明海産の海苔を上天草市のリゾラテラス天草で入手し、近くの青果店でたまたま売っていた熊本産青ネギも購入。トッピングで熊本ローカル感をアップさせると、食べる楽しみがより増えるのでオススメですよ。
(取材・文◎いしざわりかこ)