どれが一番美味? 熊本空港で買える5種の熊本ラーメンを食べ比べてみた!

頑なに守り続けるこだわりの味「支那そば 北熊」

「支那そば 北熊」中華めん(半生)594円、1人前
「支那そば 北熊」中華めん(半生)594円、1人前

「支那そば 北熊(ほくゆう)」は、豚骨じゃなかった! 袋書きを見ると、鶏ガラをベースに、玉ねぎ、ニンジンなどの野菜を加えて長時間炊き込み、鳥と野菜の旨みを十分引き出して、縮れ麺との相性をよくした北熊独自の支那そば、とのこと。そして麺、スープの他に、特製揚げネギが入っています。

縮れ麺に鶏ガラ+野菜スープ+背脂のスープ、特製揚げネギ入り。1人前ってお土産に配るのにも良さそう
縮れ麺に鶏ガラ+野菜スープ+背脂のスープ、特製揚げネギ入り。1人前ってお土産に配るのにも良さそう

 内容は麺100g、スープ65g、揚げネギ1.5g。1食分の熱量は533kcal。脂質は23.0g。作り方は添付のスープを300ccのお湯で希釈、麺の茹で時間は3分が目安とのこと。ちなみに揚げネギは長ネギではなく、揚げたタマネギです。

鶏白湯系スープに焦がしネギがいいアクセント!
鶏白湯系スープに焦がしネギがいいアクセント!

 見た目は同じ白濁色だけれど、やはり鶏。甘みとすっきり感が強い。だからこそ焦がしネギがビシッと味を決めている感じがします。そして、他に比べて塩気が若干キリッとしているのかも。豚骨に負けず劣らずの濃厚鶏系、という感じです。

焦がしニンニク入りとんこつスープ「熊本ラーメン 名店大黒」

箱入り「熊本ラーメン名店大黒」2人前648円、つまり1人前324円で本場の味!
箱入り「熊本ラーメン名店大黒」2人前648円、つまり1人前324円で本場の味!

 こちらも箱書きを見ると、「焦がしニンニク入りとんこつスープ」「お店の味をそのままに」などのキャッチコピーのほか、「お店にも是非いらしてください。頑固に一生麺名『旨さ』を守りながらお待ちしております」という店主のメッセージと店主の顔写真が。人柄が伝わってくるパッケージです。

ストレート麺とスープの素。こちらも具材は自分で用意が必要
ストレート麺とスープの素。こちらも具材は自分で用意が必要

 内容は麺100g×2、添付調味料60g×2。1食分の熱量は446.5kcal。脂質は14.3g。作り方は添付のスープを300ccのお湯で希釈、麺の茹で時間は2~3分です。5個の中で一番麺が細いかもしれません。

ニンニク濃厚味が好みの人にオススメ。見た目以上にドスっときた!
ニンニク濃厚味が好みの人にオススメ。見た目以上にドスっときた!

 そして、シンプルに見えて、一番ニンニク感が強かったのがこれ。最初にニンニクがブワッときて、あとから豚骨の甘みが広がってきます。飲んだ後のシメで食べたら美味いんだろうなぁ。シンプルに見えて、グッとくる味、といえそうです。

多彩で奥深い熊本ラーメンは一括りにしてはいけない魅力がいっぱい!

白濁スープでもネギやニンニクなどで全く違う美味しさ。熊本ラーメンの印象が変わった~
白濁スープでもネギやニンニクなどで全く違う美味しさ。熊本ラーメンの印象が変わった~

 5個の熊本ラーメンを食べてわかったのは、麺もスープもそれぞれに違いがあって楽しい! 濃厚推しなら「文龍」だし、ニンニクがっつりが好きなら「大黒」。老舗、オーソドックスなのがいいなら「黒亭」や「こむらさき」とか。もちろん豚骨に負けない濃厚な「北熊」も買って大正解。

 そして、どのラーメンにも言えるけれど、より美味しく味わうなら、刻みネギと海苔は用意すべき。煮卵やチャーシュー、メンマは、あればもっと幸せ、という感じです。ちなみに今回、食べ比べのために熊本県、有明海産の海苔を上天草市のリゾラテラス天草で入手し、近くの青果店でたまたま売っていた熊本産青ネギも購入。トッピングで熊本ローカル感をアップさせると、食べる楽しみがより増えるのでオススメですよ。

(取材・文◎いしざわりかこ)