最低限の温めなどの調理は必要。でもそれ自体も楽しい『ホテルオークラ』の冷凍食品

オーダー後数日で届いた「中国料理 惣菜盛り合わせ<翡翠>」。その中身は、「鹿児島県産黒豚の釜焼きチャーシュー」「むし鶏 ピリ辛香味ソース」「牛スネ肉の香味スパイス煮」「エビの炒め マヨソース」「黒酢の酢豚」「担々麺」の6料理です。これに野菜とご飯を足せば、完璧な中国料理のコースになりそうです。
いずれの料理も最低限のカットや温めが必要で、この点は普通の冷凍食品との違いと言って良いかもしれませんが、しかし、なんと言っても最高峰の味。これを楽しむための手間は多少はやむを得ませんし、むしろ筆者はこれ自体もシェフ気分で楽しく感じました。
冷凍とは思えぬほどのハイクオリティの焼きもの肉類

というわけでさっそくいただきます。まずは「鹿児島県産黒豚の釜焼きチャーシュー」「むし鶏 ピリ辛香味ソース」「牛スネ肉の香味スパイス煮」から。いずれも冷凍の状態から常温に解凍し、カットしていただくものですが、「これ本当に冷凍なの?」と思えるほどのクオリティ。
「鹿児島県産黒豚の釜焼きチャーシュー」は甘く微かにスパイスを感じるタレの風味が美味しく、つい何枚も手が伸びてしまうほど。
そして「むし鶏 ピリ辛香味ソース」は、どこまでも奥深い味が染み込んだ鶏の胸肉をピリ辛の香味ソースにつけていただくもので、これもまた上品で優雅な気持ちにさせてくれる味です。
さらに「牛スネ肉の香味スパイス煮」は相当な時間をかけて煮込まれているのでしょう、牛スネ肉を柔らかくいただけるもので、これもまたお酒が進む逸品です。
食材の魅力、タレの風合いなどを繊細に守られている味

さらに湯煎していただく「エビの炒め マヨソース」は、エビのプリプリした食感がしっかり守られており、マヨネーズベースのソースの酸味、塩味、甘味がその味を引き立てます。

そして「黒酢の酢豚」は酸味と甘味もバランスが絶妙の濃厚な味。お酒が進むだけでなく、ご飯も美味しくいただける味です。

そしてシメの逸品が「坦々麺」。筆者は彩も考え、手元にあった小葱を乗せていただきましたが、濃厚そうに見えて意外とサッパリといただける味。極端に辛いわけではなく、それよりもスープの繊細さを強く感じます。このため、仮に辛いものがダメな人にとっても美味しくいただけるはずだと思います。