『カルディ』の「ピッツァマルゲリータ」

ここまでに紹介した1枚千円台のチルドピザに対し、千円を切ったものとどんな差があるのかを探るため、『カルディ』オリジナルの「ピッツァマルゲリータ」も取り寄せ試食してみることに。1枚550円(税込)というコストパフォーマンスの良さですが、ピザ生地およびチーズなどはどんなものでしょうか? さっそくいただきます。

『森山ナポリ』、『牧成舎』に比べればチーズの量が少なめではあるものの、トマトソースとの融合は実に贅沢であり、シンプルなマルゲリータの味を、実直にチルドピザに落とし込んでいることがわかります。また、ピザ生地の出来も素晴らしく、生地の焦げ目などをあえて残しており、こちらもまたお店でいただくものと遜色のないクオリティ。正直550円でこの味はかなりのお値打ちだと思います。
『ノルレェイク・インターナショナル』の「バジル薫るマルゲリータ」と「クワトロフォルマッジ」

続いては『カルディ』よりもさらに安い1枚429円(税込)を実現するチルドピザです。ミネラルウォーターやワイン、サバ缶などの欧米の飲食品を展開する『ノルレェイク・インターナショナル』による一品。この価格にしては見た目は本格的ですが……。さっそくいただきます!

チーズに乗った緑色のバジルがかわいい「バジル薫るマルゲリータ」は、まろやかなチーズの風合い、トマトソースの酸味、生地の香ばしさが渾然一体となり口の中に広がります。包み込むピザ生地は、ふっくらもちもちで、ソースを引き立てています。

また、「クワトロフォルマッジ」は4種のチーズがとろけあい、これまた濃厚な味わい。もちろん生地もしっかり立ち、これだけの味で1枚429円が何故実現できるのか、謎めいて感じるほどのクオリティ。かなりお買い得の商品です。
『マリノ』の「おすすめピッツァ6枚セット」

そして最後が名古屋で30年以上愛される名店、『ピッツェリアマリノ』の「マリノおすすめピッツァ6枚セット(マルゲリータ・白雪はちみつ・ベーコンとソーセージ・たっぷりコーンクリーム・チキンとジェノバクリーム・アンチョビとオレガノ)」をいただきます。3780円(税/送料込)なので、1枚単価は630円とお得ですが、果たしてどんな味を楽しませてくれるのでしょうか。

まずいずれのピザも薄めの生地でありながらしっかりと立つもので、いわゆるナポリピザの生地のもちもち感がちょっと重く感じる人にはピッタリ。それでいて各種ともにチーズ、ソース、具材がふんだんに使われており、焼き立てはもちろんですが、冷めても美味しくいただけます。

全て美味しかったですが、特に筆者が忘れられないのが、チーズと後付けはちみつの絶妙なバランスがやみつきになる白雪はちみつ、そして、シンプル・イズ・ベストのたっぷりコーンクリーム、そして、どこか懐かしい印象も受けたベーコンとソーセージです。
いずれも1枚あたり630円とは考えにくいクオリティ。かなりお買い得だと思いました。

いずれのチルドピザも美味しく、個性あふれる商品ばかりでしたが、筆者個人的にはコストパフォーマンスと味の良さでは、『マリノ』がダントツ。チルドピザの可能性を最大限引き上げている点では『森山ナポリ』、『牧成舎』が最も優れているように思います。本記事をご参考に、是非あなたならではの好みのチルドピザを見つけてください!
(撮影・文◎松田義人)