先日、カルディで買い物していたら、画数の数え切れない漢字2文字の麺を発見しました。その名も「ビャンビャン麺」。
ここ数年、中国料理マニアたちの間で一躍注目された麺料理です。しかし、とうとうカルディオリジナル商品になっていたとは、驚きです。
「ビャンビャン麺」とは、中国・陝西(せんせい)省の西安市一帯で食べられている伝統的な幅広手打ち麺のこと。原料は小麦と塩と水だけ。
筆者は何度か食べたことがありますが、面白いのはその製法。麺職人が包丁を一切使わず、小さな生地を何度も台に打ちつけて両手で延ばし、これを何度も繰り返して麺状にしていくんです。諸説ありますが、麺を台に打ちつける時や延ばす際に「ビャンビャン!」と音がするので、この名前がついたそう。
つまり、ビャンビャン麺とは、「刀削麺」と同様、麺の種類のことなんですね。で、幅広のビャンビャン麺はタレや具材の絡みが良いうえ、プリプリとした強い弾力と、ダイレクトに小麦の旨みが感じられるのが特徴。以前、筆者はそのビャンビャン麺に、ネギや唐辛子、花椒を効かせた油そばを食べたことがありますが、香りがよく、味もパンチがあって、めちゃくちゃ美味しかった記憶があります。
さて、カルディオリジナルの「ビャンビャン麺」は、パッケージの裏面を見ると「干しひらめん」と書いてあります。となると、手打ちの生麺のビャンビャン麺とは異なることは容易に想像できますが、緊急事態宣言下、家でビャンビャン麺風の味が食べられるのか、と嬉しくなって、試してみることにしました。