何が届くかわからないワクワク感がある

今回、筆者の手元に届いたのは、会員の家庭に届けられているセットです。「青果BOX」は自分で周期が選べる青果の定期便で、1回あたり3980円(税抜)となっています。利用するまで「野菜と果物だけで4000円近く払うのは高いのでは?」と思っていましたが、箱の中身を見るとそんなことはまったくありませんでした! なんと、14種類の野菜と2種類のフルーツが入っていたんです。
ひとりだとなかなか食べ切れないので今回は実家に届けてもらったのですが、母と2人で「どんな野菜があるのかな?」と言いながら中身を見ると、定番野菜から初めて見る野菜までいろいろ揃っていて、スーパーで必要な野菜を買うときにはないワクワク感がありました。
正直なところ、こういった定期便は「いらない野菜が入っているのでは?」という不安がありました。しかし、筆者のように食に興味がある人にとっては、「この野菜はどうやって使うんだろう?」と新たな料理に挑戦するきっかけにもなり、料理が楽しくなるはず。小さな子どものいる家庭なら食育にも良さそうです。
新たな青果の食べ方がわかる

スーパーだと自分の目で「いい野菜」をチェックしないといけませんが、青果日和では目利きのスタッフが選んだものを送ってくれるので、そうした手間は不要です。箱のなかには今回届けられた野菜の内容と、その野菜を使ったレシピが紹介されたしおりが入っています。このレシピを見れば、初めて使う野菜でも調理しやすいので安心です。

届いた野菜を連日使ってみたのですが、どれも野菜自体の味が濃く、「野菜がおいしい」というのが家族全員で感じたことでした。たとえば、おでんを作るのに男爵、人参、大根を使いましたが、あえて薄味の出汁で作ったことで野菜の甘さが際立ちました。

シンプルな料理であればあるほど野菜本来のおいしさが感じられ、なかでも「玉葱とベーコンのグリル」は、皮付きで焼いた玉葱がとろとろで甘みもあって絶品! ひと玉のサイズも大きいので、これならそれなりの値段がしても納得です。

しおりに出ているレシピは簡単なものが多く、凝った調理方法を求められないのも気に入ったポイントです。たとえば、最近人気の「紅まどんな」というオレンジは、トマトとモッツァレラチーズでカプレーゼにするというアイデアが出ています。しかも“食材をカットして載せる”だけの簡単な調理方法なので、試しやすいですよね。
青果を通して家族の会話が増える

今回、筆者は実家で父、母、妹と一緒に届いた野菜を食べていましたが、食事のたびに普段は食卓に並ばないような料理や野菜が登場するので、「これは何?」とか「野菜が甘い!」といった、食材への感想が増えたように思います。
普段、そこまで食事についての感想をああだこうだ言わない父ですら、「このじゃがいもはおいしい」とか感想を口にすることが多かったので、よほど好印象だったのでしょう。もちろん、私や母が「今日はこんな野菜を使ってみた」と言っていたのもありますが、そうした会話が生まれるのは面白いなと感じました。
また、スーパーで買い物をするのが日常である母曰く、「葉物野菜のシャキシャキ感がスーパーのものよりもケタ違いにいい」とのこと。たしかに届いたサニーレタスやサラダケールは翌日以降に食べてもシャキシャキしていて、みずみずしさがあるんです! 普段はそこまで鮮度を意識して野菜を選んでいませんでしたが、青果BOXでおいしい状態を知ったことで、今後は意識してみようと思いました。
青果BOXでは、非会員向けに一度だけ利用できるお試し用のBOXも用意されています。こちらは4500円で13種類の野菜と2種類のフルーツが入っているそうです。新鮮な旬の野菜のお取り寄せすれば、マンネリ化しがちな食卓に変化が生まれるかもしれません!
●著者プロフィール
今西絢美
「おいしいものナビゲーター」として、調理家電や食に関する記事を執筆。フードツーリズムマイスター、利酒師の資格も持つ。ウェブサービスやアプリのトレンドも絶賛追跡中。コンテンツ制作会社「TEKIKAKU」取締役。