先日、伊勢丹新宿店B1の食品売り場を歩いていたら、思わず立ち止まってギョッとする商品を見つけました。それが『米屋(めしや)』という店の陳列ケースにあった「日の丸弁当」と「のり弁」です。
伊勢丹の食品売り場といえば、名店揃いで、高級&美味しそうな惣菜がずらりと並び、まさに豪華絢爛。その中で、真っ白なご飯に梅干しだけの「日の丸弁当」や、真っ黒な「のり弁」のビジュアルは、むしろかなり目立っていました。天下の伊勢丹で日の丸弁当!? としばらく理解が追いつきませんでした。
そして思わず、「こ、これは何ですか…?」と日の丸弁当を指差しつつ店員さんに聞いてみると、懇切丁寧に説明してくれました。
店員さんいわく、日の丸弁当のお米は、あきたこまちともち米をブレンドして炊き上げたもので、そこに小田原の『十郎梅』をのせているとのこと。
「『十郎梅』は、梅干しに最も適した銘梅で、木の上で熟してから自然に落ちたものだけを使用しています。皮が薄くて果肉がたっぷりと厚いのが特徴で、その梅を塩分濃度18%に仕上げた梅干しなんですよ」(店員さん)
一方の「のり弁」は、この店の名物・広島産の牡蠣を使用した出汁で炊いたお出汁ご飯が敷き詰められた一品。
「海苔の下には、おかか、椎茸の旨煮、奈良漬、そして日の丸弁当のものより塩分濃度が低い15%の梅干しが入っています」とのこと。なお、常時販売しているものの、かなり人気で、売り切れてしまうことも多い商品なんだそうです。意外です!
筆者のふわっとした質問に、完璧な回答をしてくださった店員さんには感謝・感激ですが、どちらも値段は600円ちょっと。「おかずがほぼないのに、ちと高くないか?」と最初は思いましたが、丁寧な対応をしてくれた店員さんに惹かれて、両方とも買って食べてみたら、これが美味しいのなんの。素晴らしかったので、ご紹介しましょう。