フッ素樹脂を使わないコーティングフライパン「グリーンパン」は何からできているの?

グリーンパン最大の特徴は、独自開発のコーティング材“Thermolon(サーモロン)”を採用していること。ほとんどが砂由来の鉱物を“ゾルゲル”方法によって加工したもので、フッ素樹脂はもちろん、人体や環境に影響を与える化学物質であるPFASは一切使用していません。また鉛・カドミウムといった重金属類も一切使用していません。
実は筆者もフッ素樹脂による影響が気になり、コーティングフライパンを手放したひとり。ある日、2年ほど使い続けていたフライパンのコーティングが剥がれてきたことに気がつき、「これは口に入っても大丈夫なもの?」と調べたのがきっかけでした。それ以来、鉄製のフライパンを愛用していましたが、やはり食材の焦げつきやすさと重さは悩みのタネに……。

今回、エコでヘルシーなグリーンパンの存在を知り、「こんなフライパンがあるなんて!」と目から鱗でした。さらにこのフライパン、実際に持ってみると、思っていたよりも軽量で嬉しい驚きでした。
家族の健康を考えるなら“食材だけでなく、調理器具にも注目”することが大切

グリーンパン日本駐在・渡辺さんは、常にお子さんの健康を考えた食生活を心がけていたものの、「グリーンパン」との出合いをきっかけに、それまで使っていたフッ素樹脂加工のフライパンの危険性を知り、衝撃を受けたといいます。
「フッ素樹脂加工のフライパンの危険性を知り、“子どもの健康を考えるなら食材だけではなく、調理器具にも注目するべきだ”と認識しました。この事実を一人でも多くの方に、一秒でも早くお伝えしたいと思いました」
渡辺さんによれば、“Thermolon”を採用することにより、製造工程におけるエネルギー削減も実現しているとのこと。「一般的なフッ素樹脂加工のものに比べて、より短時間に低い温度で製造できるので、CO2が大幅に削減できるんです。現代のニーズに合った、サステナブルなフライパンなんですよ」(渡辺さん)
毎日でも使いやすく、お手入れも簡単!

「私もグリーンパンに切り替えたひとりなんです」と語るのは寺田社長。「私は正直、調理器具を選ぶ際には利便性を重要視するタイプなんですが、グリーンパンはエコな製品なのに毎日でも使いやすいのが魅力。内側だけでなく外側にもコーティングが施されているので、お手入れも簡単なんですよ」
ちなみに、寺田社長が愛用しているのは、グリーンパンの「ヴェニス プロ」シリーズだそう。スタイリッシュなクォーツグレーの本体とステンレスのハンドルが、なんともスタイリッシュなフライパンです。
さらに進化を遂げた15周年アニバーサリーモデルの新作「GP5」とは

「ベルギー生まれのアイテムらしいシンプルで美しいデザインも、グリーンパンの魅力のひとつですね」(寺田社長)。
15周年を記念して発売された最新モデル「GP5」も、重厚なステンレスハンドルを採用した、無駄のない美しいデザイン。注目すべきは、コーティング材“Thermolon”の第8世代が採用されていること。少しでもコーティングを長持ちさせるべく、「グリーンパン」ではコーティング材の品質改良を目指した研究開発を重ねているのです。

この「GP5」と同じコーティング材を使った新シリーズ「Studio(ストゥディオ)」も、2023年2月1日に発売される予定。ブラックのボディにゴールドハンドルを施した上品かつスタイリッシュなデザインは、料理を楽しむ男性にもウケが良さそうです。
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調査結果
手軽かつ健康的に使えて環境にも優しく、さらにデザイン性も抜群……理想のフライパンといっても過言ではない「グリーンパン」。実際に私も自宅で使ってみましたが、ホットケーキは普段よりもフカフカ、ハンバーグはふっくらジューシーに焼くことができ、感動しました。気になる方はぜひ、実際にその魅力を体感してみてはいかがでしょうか。
(取材・文◎藤間紗花)