夏の定番酒として、いまや不動の地位を確立した「ソーダ割り」というジャンル。その躍進を力強く後押ししてきたのが本格焼酎だ。居酒屋でも本格焼酎のソーダ割りは定番化され、食中酒としての楽しみの幅を広げている。そんな中、あらためて注目されているのが、お馴染みの本格芋焼酎「黒霧島」を使ったソーダ割り「黒ッキリボール」。店ではもちろん、家飲みでもその魅力を楽しみたいというファンが急増中だ。
今回、『食楽web』5周年を機に、『食楽』の大西健俊編集長、『食楽web』の中尾泰生編集長が対談。「黒ッキリボール」の旨さの理由について徹底追求した!
『食楽』の大西編集長、『食楽web』中尾編集長のふたりにとって、「黒霧島」は思い入れの深い酒だといいます。
大西:5年ほど前に仕事で宮崎に1週間いたことがあって、その滞在中は毎晩、地元の方にいろんな店に連れて行ってもらったんです。その時、どこに行ってもみんなが飲んでいたのが「黒霧島」。しかも、地元ではこれが定番だと教えてもらったのがソーダ割りだったんです。もともと美味しい焼酎だとは思っていたけど、そこで「黒ッキリボール」って、なんて旨いんだろうと気づいて。
中尾:それはうらやましい! 本場で、しかも地元の人に飲み方を教えてもらえたなんて。私は某焼き鳥チェーンで無意識に「黒霧島」を頼むようになって、今では他の店でも「黒霧島」の文字を見つけたら自然と選ぶようになりました。“間違いない”という感覚ですね。外ではワイワイと楽しく飲むのが好きなので、店は居酒屋や焼き鳥屋なんかが多くなるのですが、そういう店のメニューには「黒ッキリボール」は特に合いやすいんですよ。味わい的にも、お値段的にも安心感があるし、「黒霧島」は自分の中でど定番という感じです。
大西:わかる。安心感ありますよね。とろりとしたあまみとか、さつまいもの香りや香ばしさとか、芋焼酎ならではの味わいがしっかりしていながら、後切れはすっと軽快。お酒としての芯がどっしりしつつも、ソーダ割りにしてキリッと味わえるのが「黒ッキリボール」なんですよね。僕は一杯目から「黒ッキリボール」ってことも結構あるんですよ、鮨でも、中華でも。なんならフランス料理でも出してもらえるならアペリチフとして飲んでも楽しいと思うし。
中尾:確かに、フレンチやイタリアンでもいいスタートが切れそうです。パンチのある料理に負けないし、その一方で繊細な料理にも寄り添ってくれるから、本当に万能タイプのお酒なんですよね。
かんぱ~い! 気温が上がった初夏の日に、キンキンに冷えた「黒ッキリボール」をゴクリとやって、「旨い!」「まさに爽快!」と思わず唸るふたり。そして、大西編集長が「ちょっといいつまみを用意しましたよ」と出したのはメンチカツだ。
大西:「黒ッキリボール」の魅力のひとつが、食中酒としての懐の深さ。特に脂っこい料理との相性が抜群にいいんですよ。その筆頭が、肉汁を衣の中にたっぷりと閉じ込めたメンチカツ。「黒ッキリボール」とメンチカツ、これ、信じられないほどマッチします。
中尾:んーー、合うなあ(笑)。メンチカツの後に一口飲むと、あれだけの強烈な肉々しさと脂っこさの後なのに、口の中はスッキリ。また食べたくなるから不思議。
大西:「黒霧島」の醍醐味である後切れの良さが、肉の脂をスッキリ流してくれる。しかも、ソーダ割りにすることで、その効果はさらにアップしているはず。
中尾:揚げた鶏に甘いタルタルソースをかけた宮崎名物のチキン南蛮。あのパワフルな料理にも「黒ッキリボール」はバッチリ合いますもんね。脂っこい料理を食べる時に、罪悪感を覚えないからいいかもしれない。
大西:それ、大事なポイント! 糖質ゼロ、プリン体ゼロ(※)だけに、おつまみのカロリーは気にせずに楽しめますから。
「私も一品用意したんですよ」と中尾編集長が出したのは、なんとチーズバーガー。これには「やられた~」という表情の大西編集長。
大西:今日、この機会がなかったら、チーズバーガーと焼酎のソーダ割りを合わせることは一生なかったと思う(笑)。
中尾:居酒屋にカマンベールチーズなんかを使った創作おつまみってあるじゃないですか。ああいう料理と「黒ッキリボール」がすごく合うなあと思っていて。だから、チーズバーガーはどうかなと(笑)
大西:かなり奇抜だけど、どれどれ……。これはいい、合うね(笑)。チーズバーガーって、パティとチーズの旨味やコク、香り、トマトやケチャップの酸味、レタスの苦味、バンズのあまみとか、一口にいろんな味が凝縮されたトップクラスに濃い料理だと思うんだけど、それに負けないんだよ、「黒ッキリボール」は。これは、「黒霧島」が旨味、コク、香り、あまみ、酸味といった香味のバランスがいいからでしょうね。
中尾:どんな料理でもガッチリ受け止めてくれるから、何でも合わせやすい。頼りになるお酒だなあ。
大西:「黒霧島」の魅力で忘れてならないのは、香りの良さ。それを語る上で欠かせない料理が……宮崎の郷土料理・地鶏の炭火焼き。
中尾:出た、テッパンの組み合わせ! 相性の良さは間違いないけれど、そのナゾは香りかな。それでは、いただきます……旨っ(笑)。炭火焼きの香りと、「黒霧島」の香り、そのふたつの香りがつながって、相乗効果が生まれています。地鶏も「黒ッキリボール」もグッと味わいが増します。
大西:地鶏を咀嚼して飲み込んだ後に、燻香が口に残って鼻から抜ける。この残り香を肴に「黒ッキリボール」をグビっとやりたくなるくらい相性は抜群(笑)
「黒霧島」には、加水をしてない「黒霧島原酒」や、より製法にこだわった「黒霧島EX」もあり、これがまた、どれも地鶏の炭火焼きと合うと評判だ。志比田工場で蒸留した原酒のみを使用した「黒霧島原酒」をストレートで、そしてソーダ割りで味わっていく両編集長。アルコール度数36度で加水なしの原酒ならではの香りを堪能している。
大西:燻煙料理やガーリックの効いた料理には、この「原酒」は特に合いますね。夏はシャーベット状に凍らせるパーシャルショットで飲むのも良さそう。
中尾:化粧箱入りで、贈答用にもぴったり。家飲みの楽しみを広げてくれる一本ですね。
「お、これはまた、まろやかで美味しい」と中尾編集長が絶賛するのは「黒霧島EX」。「黒霧島」よりもトロッとしたテクスチャーが特長で、味わいのバランスについてこだわり抜いた上位ラインだ。
大西:「黒霧島EX」は、あまみとまるみがより奥深くて、味わいに厚みがありますね。この個性を楽しむなら、ロックがおすすめです。
中尾:地鶏の炭火焼きと合わせると、肉本来の旨味が引き出されて旨いですね。お酒としての味わいが深いから、柚子胡椒をガツンと効かせても負けない。味付けは塩ではなく、あまめのタレとかどっしりとした濃い味付けでも、間違いなく美味しいでしょうね。
大西:対談と言いつつ、3種の黒キリを本気呑みしてしまいましたね(笑)。それもいろんな飲み方で楽しめる深い味わい、どんな料理にも寄り添って飲み続けられる高いポテンシャルあればこそ。
中尾:はい。あらためて「黒ッキリボール」の魅力に感動しました。炭酸で割ってゴクゴク飲める「黒ッキリボール」はこれからの夏にぴったりの楽しみ方。さらにいろんな料理と一緒に味わっていきます。
大西:僕もチーズバーガーに負けない相性抜群のおつまみを探しておきますね(笑)
黒霧島
霧島酒造創業者・江夏吉助によって初蔵出しされた焼酎の黒麹仕込みを受け継いだ本格芋焼酎。トロッとしたあまみと、キリッとした後切れが特長。和食、洋食、中華、エスニックなどのジャンルを問わず、料理に寄り添い、引き立て役となってくれる。
黒霧島EX
黒霧島から生まれた格別な味わい。甘香が強く、濃醇且つ飲み飽きないキレの良さ。ピュアでナチュラルな黄金比の美味しさ“デリシャス・ペンタゴン”をもつ黒霧島EXは、濃醇でなめらかな口当たりが特徴の本格芋焼酎です。
志比田工場 黒霧島原酒
宮崎県都城市志比田工場で蒸留した黒霧島の原酒のみを使用した本格芋焼酎。蒸留後に加水をはじめ一切のものを加えておらず、芋本来のあまみが凝縮された味わい、芳醇な香り、すっと広がる豊かな余韻を楽しめる。
●DATA
霧島酒造
お問い合わせ:霧島酒造 お客様相談室 0986-22-8066(平日9:00~17:00)
https://www.kirishima.co.jp/
飲酒は20歳から。飲酒は適量を。飲酒運転は法律で禁じられています。妊娠中や授乳中の飲酒はお控えください。
※糖質ゼロ:食品表示法による。プリン体ゼロ:100ml当たり0.5㎎未満を「プリン体ゼロ」と表示