柔らかくて分厚くて、塩加減も絶妙な「鮭」

やっぱりこれは外せない……ということで真っ先に選んだのは「鮭」。手に持つと想像以上にずっしりと重く、手のひらがほぼ隠れて見えません。黒々としっとりした海苔の上には分厚い鮭の切身が3切れ。香ばしく焼かれた焼き鮭の色と香りが食欲をそそります。

3切れでも十分なボリュームというのに、中からもう一切れの鮭が現われてびっくり。分厚い切り身はしっとりとしていて柔らかく、塩加減も絶妙。ご飯の炊き加減もちょうどよく、これは美味しい。鮭好きにはたまらない一品です。
こんがり焼けた脂のりのいいさばを堪能する「焼きさば高菜」

こちらは鮮やかな高菜の緑がパッと目を引く「焼きさば高菜」。こんがり焼けたさばの塩焼きが高菜に映えて、見るからに美味しそうです。鮭と同じく切り身は3つ、きれいに重なりながら高菜を覆い隠すように並んでいます。

もしやと期待しつつ中を見てみると、やはり4切れ目が潜んでいました。食べてみると、さばの脂のりがとてもよく、ごはんは酢飯になっているのかほんのり酸味が感じられ、さばとの相性もバッチリ。
さばと高菜の組み合わせは巻き寿司などで見かけることがありますが、高菜はほんのちょっとしか巻かれていませんよね。でもこちらはぐるっとたっぷり使われていて、そんなところもうれしいですね。
甘辛の刺激がクセになる「ヤンニョムチキン」

黒と赤の、ちょっとドキッとする色に引かれて手に取ったのは「ヤンニョムチキン」。ちなみに「ヤンニョムチキン」とは揚げた鶏肉に甘辛いコチュジャンダレを絡めた韓国定番のファストフードです。

ごろっと3個のヤンニョムチキンを載せたおにぎりの中には、お約束のように4個目のチキン! しかもとろりとした黄身まで入っているではありませんか。甘辛いチキンはクセになる美味しさ。衣のサクサク感もしっかりあって、冷めたままでも十分美味しいです。
ランチョンミートと唐揚げがコラボした「オムライス」

洋風からチョイスしたのが「オムライス」です。玉子焼きでふんわり包まれたおにぎりの上には、パセリの緑がアクセントになった円形のランチョンミートがドーン! その下にはケチャップも。オムライスという名前ではありますが、玉子焼きは茶巾寿司を思わせるテイストです。

中は予想通りのケチャップライス、中央に鶏胸肉の唐揚げが隠れていて、さすがお肉の『ロピア』です。こういう洋風味って無性に食べたくなるときがありますよね。なんだか懐かしい味がします。
すべてのおにぎりは家族とシェアしていただきましたが、どれが一番好きかと訪ねたら「オムライス」という答えが。ちなみに筆者は、お世辞抜きで甲乙つけがたくどれも美味しかったので、次は「肉肉巻」や「鶏めし」あたりにチャレンジしたいと思っているところです。
少し意外だったのは、どれもレンジなどで温めず、そのまま食べた方が美味しく感じたこと。そもそもおにぎりは、作りたての温かいものではなく、冷めた状態で食べるもの。種類によるのかもしれませんが、常温でいいもの、温めた方がいいものを探ってみたいと思いました。
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ちなみに「小林さんちのおにぎり」は、店舗によってラインナップが違うそうです。売り場に掲示されている販売日をチェックして、いろいろな味にトライしてみてください。
(撮影・文◎池田実香)