
通常、魚は市場などを経由して小売店であるスーパーマーケットや魚屋さんで買うのが一般的です。今日食べたい魚を、欲しい分だけ入手しやすい一方、どうしても仲介料が加算されるのは避けられず、また時差も生じるため鮮度の面でも劣ってしまう難点があります。
こういった難点をクリアすべく、産地から消費者が直接魚を購入できるようなアプリが「サカマアプリ」です。

「サカマアプリ」は日本各地の水産事業者から更新される、その日に水揚げされた魚の情報をもとに、消費者がアプリを介して直接購入できるという寸法。干物や加工魚も扱われていますが、身おろしされていない丸モノの状態の魚も多く、前述のように「今日食べたい魚を、欲しい分だけ入手する」という意味では少々ハードルが高そうです。
しかし「とにかく美味しい魚を腹一杯食べたい」「市場には出回らない魚を食べてみたい」といった人向きには超画期的なプラットフォームで、特に家庭などで人が集う機会が増える年末年始にはかなり重宝するサービスではないかと思っています。
この秋、「サカマアプリ」が始めたサービスの一つに「未利用魚を活用した『漁師のまかない飯セット』というものがあります。
未利用魚とは、漁獲量が半端で市場に出せなかった魚、美味しいのに認知度が薄いため流通させらない魚などのことを指し、これらを一挙にまとめてボックスにし販売するというもの。「まかない飯セット」と聞くと、ご飯セットか何かと思ってしまいそうですが、あくまでも鮮魚のみのセットです。
“これは面白い!” と、今回は神奈川・三浦半島の仲卸業を営む「魚慎」の「未利用魚セット」(3888円・送料別)をオーダー。実際にどんな魚が来るかをチェックし、それらの魚を試食しレビューします。