野毛とりとん

肩肘張らないアットホームな雰囲気に
毎日でも通いたくなる店
大正12年創業の老舗精肉店、『尾島商店』4代目の尾島隆一さんは、野毛の街に特別な思いがあるといいます。「道端で常連さんから『お茶でも飲んでって』と声を掛けられることもしょっちゅう。住んでいるのは別の街ですが、自分のホームタウンは野毛なんです」と尾島さん。

尾島さんを公私ともに支える存在が、横浜界隈の経営者仲間。さまざまな分野のメンバーと週に数度飲み交わすことが、大きな刺激になっているといいます。「『野毛とりとん』の代表・金本重徳さんもそのうちのひとり。ここには仲間と一緒に飲みに来るんです」と尾島さん。
仕事柄食べ歩きに余念がない尾島さんですが、実は辛い物が苦手。韓国料理の店に出向くことはあまりないそうですが、こちらのタッカンマリとなれば話は別。
「独特のタレがいい。最後は雑炊で〆るのがお決まりですね」。カジュアルでにぎやかな店の雰囲気は、野毛の下町らしさによく馴染んでいます。「昔は野毛にも人が少ない低迷期があって。こういう新しい店が出来て活気が戻った。古い店と新しい店が、相乗効果で街を盛り上げているのが、今の野毛だと思います」。
●SHOP INFO

店名:野毛とりとん
住:神奈川県横浜市中区野毛町2-72
TEL:045-252-2983
営:16:00~23:30
休:なし
(文◎田代いたる、山脇麻生、鴫原夏来、唐澤理恵、佐藤 潮、河島まりあ、吉澤英晃、尾崎 愛 撮影◎鵜澤昭彦、鈴木拓也、上田佳代子 原 務、菅野祐二、大谷次郎)
※当記事は『食楽』2018年冬号の記事を再構成したものです