
ここ数年でビールやハイボールを差し置いて、居酒屋のリーディングヒッターとなった飲み物といえば、そうです、あの「レモンサワー」です。昭和の時代から、横丁の酒場でそれとなく飲まれていたレモンサワーが、いまや多くのお店で独自の一杯を提供していたり、専門店がオープンするなど巷で一大ブームを巻き起こしているわけですが、その理由をご存知でしょうか?
食楽webでは、今回、レモンサワーの火付け役ともいうべき人物を直撃。レモンサワー好きが高じて人気テレビ番組で紹介されただけでなく、「東京レモンサワー部」を立ち上げるなど、レモンサワーの普及に奔走する“レモンザムライ”さん。そして、新宿ゴールデン街で話題のレモンサワー専門店をオープンした『The OPEN BOOK』の店主・“田中開”さん。まさにスペシャリストのお二人です。
レモンザムライさんは、缶チューハイ好きとしても知られ、「缶チューハイは『本搾りTM』が一番」というほどの愛好家。本搾りTM 歴5年になるレモンザムライさんと、レモンザムライさんに勧められてファンになったという本搾りTM 歴3カ月の田中開さんに、レモンサワーの魅力やブームのウラ側、そして「本搾りTM」の楽しみ方について、語ってもらいました!
本日の対談者


レモンサワーブームはなぜ起こった?

編集部:レモンサワーブームの立役者ともいえるお二人ですが、お二人のレモンサワーとの出会いは、どのようなものだったんでしょうか?
レモンザムライさん:近年でこそブームと言われているレモンサワーだけど、僕は正直、何も気付いていなかったんですよ。でも、5~6年前からお店に行くとレモンサワーばかり注文してたのは確かで、缶チューハイを飲むときもKIRINの「本搾りTM」レモン。つい1年半前、ふとそんなことに気付き「なんで自分はレモンサワーばかり飲んでいるんだ?」といろいろ調べるようになった。すると、レモンサワーに力を入れているユニークな店も増えていて、レモンサワーって面白いな、極めてみたいなと思ったのが「レモンザムライ」の活動のきっかけなんです。
田中さん:実は、僕もたまたまなんですよ。5年ほど前に、某メディアで記事を執筆していたのですが、その中で「この夏、絶対行くべきレモンサワーの名店」という文章を書いたのが、レモンサワーを意識したきっかけですね。小岩『素揚げや』のレモンを凍らせた最強レモンサワーとか、亀戸の『ホルモン青木』、あとは、いまはなくなっちゃったけど三軒茶屋の『久仁』にも行ったかな……

レモンザムライさん:いわゆる昔ながらの居酒屋ですね。僕もレモンサワーのことを調べていたとき、その記事を読んで、開君の紹介していた店を巡りました。