
●生きたテナガダコをぶつ切りにし、踊り食いを楽しむ「サンナッチ」。本場・韓国でミシュラン星付きの名店に食べに行ってきました。
韓国料理の「サンナッチ」とは、生きた(サン)タコ(ナッチ)という意味で、その名の通り生きたタコをぶつ切りにし、ごま油などをつけて食べる料理です。
韓国フード(特に海鮮)に目がない私は東京のコリアンタウンとして知られる新大久保によく足を運び、「ナッコプセ」や「カンジャンケジャン」などを食べてきましたが、初めて「サンナッチ」を食べた時の衝撃たるや。ウネウネ動いているしおいしいしで、ショックを受けると同時にハマってしまいました。

しかし今回向かったのは、新大久保ではなく、本場である韓国・ソウル市。広蔵市場(クァンジャンシジャン)にやってきました。ここには韓国グルメが揃う「うまいもん通り」があり、昼夜問わず賑わっています。
ミシュラン掲載店で「ユッケとサンナッチのタンタンイ」を食べる!

うまいもん通りから一本入った小道が「ユッケ通り」。ユッケ、レバ刺し、センマイ刺しなどの専門店が軒を連ねています。天国か!?
中でも人気のこちらのお店『プチョンユッケ本店』は、2017年から2024年まで「ミシュランガイド ソウル」に連続で載っている名店。「サンナッチ」も絶品なのです。
看板料理は「ユッケとサンナッチのタンタンイ」。ユッケにサンナッチがのった一品です。
サンナッチのみもありますが、せっかくなのでこれを頼みました。ちなみに「タンタンイ」というのは、細かくぶつ切りにする擬音からきた料理名だそうです。

画像の通り、ユッケ、量が多いです。これにタコがのった料理をこれから食べようとしてるのか……。盆と正月が一緒に来たみたいだ。

そしていざ料理が登場。なんということでしょう。たっぷりのユッケの山にたっぷりのタコ。まるで富士山じゃないですか。

ウネウネと元気に動くタコ。ごま油につけて食べてみると、コリコリの歯ごたえがたまらない。抵抗する力を感じながら噛みしめる(ごめん)。日本で食べるよりも肉厚な気がしました。本場のサンナッチはやっぱりおいしい! 来てよかったー。
ごま油につける理由は、風味付けはもちろんですが、タコのすべりをよくする意味もあるそうです。そのまま食べると喉に吸盤が貼り付いて窒息の恐れもあるとか。なかなか怖い食べ物ですね。
まぁ、そこはタコも必死なので……。いずれにしても注意して飲み込みましょう。「サンナッチ」、味覚だけでなく感情にも訴えてくるところが好きです。
ユッケも超おいしかった。韓国の生ものって裏切らないなぁ。

センマイ、レバ刺しも鮮度抜群で素晴らしかった。このレバ刺し、キラッキラと宝石のように輝いているのです。
3人で食べたのですが、途中からみんな無言になってしまうほどの量。もうすこしお腹を空かせて来ないとダメだったか。
以上、韓国で生タコと生肉にクラクラした話でした。





