新たな登美の丘ワイナリー見学ツアーの内容は?

リニューアルした見学ツアーは2つ。特におすすめしたいのは、バスで移動しながら登美の丘ワイナリーの豊かな自然を感じつつ、つくり手の技と挑戦を体感できる「FROM FARM登美の丘ワイナリーツアー〈プレミアム〉」です。

甲府盆地を見渡せる眺望台からの眺めは圧巻! 広大なぶどう畑、そこに実るさまざまな品種や、棚仕立てや垣根仕立ての栽培方法を間近で見て、知ることができます。
歴史を感じる熟成庫の内部にも潜入


さらに、山道を通り抜けながら、新設された醸造棟や熟成庫の見学へ。途中、自動車道としては珍しいスイッチバックがあります。その昔、水を運ぶのに牛車や木炭車では勾配を登ることができず、鉄道のようなスイッチバックを作り運んだそう。今もこの歴史を感じるシーンとしてこの演出が残されています。
1950年台に山をくり抜いてつくったという熟成庫では、歴史を重ねながら、多くのワインが熟成するのを待っています。夏でも温度は16℃前後、湿度は60%というワインにとって理想的な環境で、中に入るとひんやり。フレンチオークの樽が並ぶ静謐な空間は神秘的でいつ訪れても心が躍ります。
見学ツアーの最後はテイスティングタイム

見学後は、4種類のワインをテイスティング。プレスツアーでは新ヴィンテージを味わいました(一般の見学ツアーはワインが異なります)。特に2023年は年間を通じ天候に恵まれ、降水量も少なかったため、高熟度のぶどうが得られ、良質なヴィンテージが生まれました。

ぶどう品種「甲州」を100%使用し、複雑で凝縮された果実味と白い花のような上品な香りの白ワイン「SUNTORY FROM FARM 登美 甲州 2023」をはじめ、和柑橘などの香りと果実味、爽やかながら渋みを感じられる「同 登美の丘 甲州 2023」、プティ・ヴェルドやメルロを中心にブレンドし、黒い果実やスパイスの香り、まろやかな酸味を感じるミディアムボディの赤ワイン「同 登美の丘 赤 2022」など。

さらに、登美の丘ワイナリー以外の山形・かみのやま、長野の塩尻、青森・津軽、長野・高山村で生まれたワインたちもテイスティングすることができました。

特に筆者が気に入ったのが、信州の4つの地域で育ったぶどうの個性を引き出した白ワイン「信州 シンフォニー 2024」。白桃、青リンゴやミラベルなどがブレンドされた果実味、白い花の香りなどが感じられる多層的な味わいながら、クリーンで軽やか! 食中酒としてぜひ、味わいたいワインの一つになりました。
最後に、試飲もできるショップに立ち寄り、絶景の富士見テラスで雄大な自然のもと、日本ワインを心ゆくまで楽しむ。ワイン好きならぜひ、一度は訪れてほしい日本を代表するワイナリーです。
●見学ツアー概要
ツアー名:FROM FARM登美の丘ワイナリーツアー〈プレミアム〉
所要時間:120分
参加費:8,000円(税込)
内容:眺望台・ぶどう畑・FROM FARM醸造棟・熟成庫の見学、4種のワインのテイスティング(SUNTORY FROM FARM 登美の丘 甲州 2022、同 登美の丘 赤 時のかさねなど)
ツアー名:FROM FARM登美の丘ワイナリーツアー
所要時間:80分
参加費:3,000円(税込)
内容:ショップ近くのぶどう畑・FROM FARM醸造棟・熟成庫の見学。熟成庫で2種のワインのテイスティング(SUNTORY FROM FARM 登美の丘 甲州 2022、同 登美の丘 赤 時のかさねなど)
※いずれも20歳未満の方は参加不可。ワインは変更になる場合あり
FROM FARM 登美の丘ワイナリーツアー
SUNTORY FROM FARM