朝は、自然と呼吸を合わせる“奥飛騨やまびこ体操”から始まる

翌朝は7時10分から始まる「奥飛騨やまびこ体操」からスタート。界の各施設で行われている“湯治体操”の一環で、それぞれの土地の文化にちなんだ動きを取り入れているとのこと。木工文化の奥飛騨では、木を切り倒すような木こりの動きを、掛け声と共に行います。小鳥のさえずりや川のせせらぎの音を感じながら、健やかな朝を迎えることができました。
和朝食は体の芯まで染み入る

山里の暮らしを映したような滋味深い「和朝食」は、小鍋仕立ての干し野菜と豚肉の味噌鍋がメイン。寒干しした大根やかぼちゃ、茄子などの凝縮された干し野菜は、戻すことで旨みが凝縮され、具沢山で食べ応えも十分。味噌のコクとともに体を芯から温めてくれます。


さらに、きびの朴葉蒸し、ぼっか煮など、山の幸を少しずつ味わえる小鉢も充実。特に“めしどろぼ漬”と名付けられた昆布と梅の漬物は、ご飯泥棒の名に恥じぬ美味しさです。地元の恵みをこれでもかと味わって、朝から元気いっぱいに。
匠の技に触れる、曲木ハンドル作り体験
界の館内で毎日開催されている無料アクティビティが「ご当地楽」。『界 奥飛騨』では、飛騨の木工技術である曲木を使ったハンドル作りを体験できます。曲木が飛騨で盛んになった歴史や背景を聞きながら、実際に体験すると、木工技術の奥深さと、それを支えてきた職人さん達の知恵と工夫がより一層尊いものに。

曲木ハンドルに客室備え付けの界オリジナル風呂敷を結べば、風呂敷バッグの出来上がり。旅の思い出を詰め込んで、そのまま湯巡りにも使える嬉しいお土産になりますよ。

飛騨の自然と伝統工芸に彩られた『界 奥飛騨』は、日常から少し離れて自分自身と向き合うのにぴったり。静かな山の中で温泉に癒やされ、土地に根差した料理を味わい、手仕事の温もりに触れることで、心も体もゆっくりと整っていくはず。避暑を兼ねて、夏のごほうび旅にぜひ訪れてみてください。
●DATA
界 奥飛騨
住:岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯138
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