朝からレベルの高いおまかせ寿司「上まぜ」をいただく

5貫で1400円というのは、回転寿司などから考えるとちょっと高いかなー?と思っていましたが、目の前のお寿司を見て唖然。どうもそんなレベルではないお寿司が登場しました。
最初のおまかせは、穴子、ウニ、タイ、中トロ、ハマチ。どのネタもツヤツヤと輝き、鮮度、分厚さが素晴らしい。朝寿司と油断していましたが、食べる前からクオリティのスゴさが実感できる一皿となっています。

何から食べていいのか迷いますが、まずは右端のハマチをいただきます。濃厚な旨味のあるハマチに大根おろしが乗っていて、サッパリとした後味が演出されています。

ちなみにこちらのお店では、お寿司は「にぎり寿司」とは言わず、手づかみでサッと成型することから「つかみ寿司」と呼ばれていて、口の中でフワッとほどけるシャリが特徴となっています。
そのような背景から醤油も小皿に浸すのではなく、ハケでサッと塗って食べるのが、ゑんどう寿司式。

中トロはネットリとした旨味ととろけるような食感で、朝からこんなに美味しいお寿司食べてていいのか? と思える一品。鯛はプリっ、トロッとした食感。さっぱりした印象の鯛ですが、かなりの脂の乗り具合、こんな鯛、初めてかも!
4貫目はウニ。トローっとしたクリーミーな食感に濃厚なコクと甘み、その後にかすかな苦味が感じられ、人生で食べたウニの中でトップ5くらいの旨味あふれる一品でした。
ラストに食べた穴子は、とろけるような食感。ふかふか、ジューシーでスモーキーという不思議な味わいで、甘すぎないタレと相まって、魅惑的ながら上品さも共存していました。
一皿では終われないゑんどう寿司

一皿目を食べ終え、次を食べるか聞かれたので、「もちろんもらいます」と返答。合間にいただいた「赤だし」は、シジミとミョウガがたっぷり! ほとんどの人が頼む人気メニューとなっています。

2皿目は、貝やカニなどのやや変化球ネタ。貝が苦手な人は先に申告しておくことをオススメします。カニ、赤貝、ホタテ、中トロ、右端には炙りの太刀魚が並んでいました。お寿司のネタとして珍しい太刀魚の炙りはフワッとした食感と香ばしさが後をひく美味しさでした。
![上まぜ(たまご、エビ、煮アワビ、トロ鉄火、タコ)1,400円 [食楽web]](https://cdn.asagei.com/syokuraku/uploads/2025/06/20250629-endosushi10.jpg)
一旦、中締めにする人も多そうな3皿目には、タマゴなども登場。中でも特筆すべきは、煮アワビ。プルン、トゥルンとした食感で、固さはないのに弾力と旨味が詰まった感じ。また柔らかく煮込まれたタコや肉厚のエビ、しっとりとダシを感じる玉子焼きなど、様々な味と食感の味わえる一皿を味わってフィニッシュしました。
朝の6時に贅沢な朝ごはん。「日本広しと言えど、自分こそが一番美味しい朝ごはんを食べているのではないか?」と思えるほど、満足のいく朝ごはんとなりました。
ちなみに、「おまかせ」寿司は1皿5貫で1400円が5種類。今回は、1番から2番、3番の順で提供されましたが、1番、4番、5番や2番、3番、4番など変則的な注文も可能となっています。
食の町、大阪で朝から非日常と贅沢を堪能できる朝寿司。記憶に残る朝ごはん体験となること間違いなしです。
(撮影・文◎けいたろう)
●SHOP INFO
中央市場 ゑんどう寿司(ちゅうおういちば えんどう)
住:大阪府大阪市福島区野田1-1-86 大阪市中央卸売市場本場
TEL:050-5592-7600
営:06:15 ~ 13:45
休:日・祝
http://www.endo-sushi.com/
●著者プロフィール
けいたろう
旅するグルメライター。大阪と京都をむすぶ京阪電車の沿線在住で、複数の旅行情報サイトにて旅とグルメのガイド記事を執筆。気になるグルメ情報があるとB級グルメも高級店も穴場のお店も有名行列店でも、とにかく幅広く取材!食楽webでは関西グルメ情報を中心に紹介しています。