栄養満点! 女性にも注目される「KAWASAKI どぶろく メゾフォルテ」の誕生

日本酒にのめり込んだ松枝さんは料理と日本酒のペアリングを追求し、酒蔵見学などをする中で、自ら日本酒を作りたい、という想いを持つようになったといいます。コロナ禍の2,3年前くらいに「どぶろく」作りの体験をし、「どぶろく」ならば店舗でも作れることがわかり、その想いは更に強くなりました。しかし、資金、免許、水、麹など、様々なハードルがあり一旦棚上げ。いつか「どぶろく」を作りたい、そんな夢だけが残りました。
コロナ禍になり、お客様がお店に来られなくなり、松枝さんは夢に向かって動き出しました。
松枝さん:既にあるお酒を提供する仕事を長年続けて、もっと「地酒」に対してできることはないかと考えると、この街で自分で造りたいと思いはじめました。周りのみんなには止められたんですけどね笑。飲食店だけ一生懸命にやっていてもコロナのような事態が起こった時になくなっちゃうかもしれないし、従業員も抱えてるし、やっぱり怖かったんです。それにこの歳までになんとなく蓋をしてしまったやり残したこともある。
自分で「どぶろく」を造ったら、お客様にも渡せるし、こだわり、味を商品としてカタチに残せると思った時に、「どぶろく」造りで経営問題も解決するんじゃないかと思ったんです。川崎で新たな酒文化を生み出そうと挑戦しました。街に「文化」を残せるって、ロマンじゃないですか。

佐藤さん:「KAWASAKI どぶろく メゾフォルテ」は本店と元住吉店両店で取り扱わせていただいています。店内でアピールはしていても一人一人に声をかけるわけではないのですが、ふいにレジに持ってこられる方も多くて。ご存じか聞くと、見て気になったから、と。見た目のインパクトと、やはり「川崎の」という地域性に興味を持たれているようです。男女問わずリピートされて、お酒好きがハマるんですね。
「どぶろく」は濃厚な甘口もアルコール度数の高い辛口もありますが、松枝さんのどぶろくはアルコール度数10度ほどで、優しい甘みと酸による後に引かない余韻が食中にちょうど良いですよね。生のどぶろくにいたっては、ガス感もあり醸造所直結ならではのフレッシュさで、飲むとハッとします。
松枝さん:うれしいです。
佐藤さん:当店との関係性も、飲食店としての松枝さんには日本酒をお届けして、蔵元としての松枝さんからは「KAWASAKI どぶろく メゾフォルテ」を仕入れさせていただくという、なかなかユニークです。近隣にも仕入れてくれる飲食店が数軒あります。同業他店から発売されているものを取り扱うことはある部分リスキーですが、その上で地域性の底上げに共感があるようで、ありがたいことですよね。
松枝さん:そうなんですか、うれしいなぁ。酒蔵と肩を並べると言ったら生意気ですが、そうなりたいですね。酒造りは麹造りが大事で、それをしないと本当に酒造りをしているとは言えない。「麹は買ってるんだろ?」なんて言われちゃうと悔しくて。なので麹造りはもちろん川崎の農地化も関心があって、いずれは米作りから酒造りまで一貫してできるようにと考えています。
今はどうしても“飲食店が趣味でどぶろくを造ってる”と見られてしまいますが、 “酒蔵に美味しい食事を出す飲食店がある”と逆にしたいんです。外観にももっと酒蔵然としたものに変えていきたい。
「どぶろく」に合う、こだわりの料理を2品紹介します。

ゆず風味の醤油だれにつけ込んでから焼く柚庵焼にすることで味がしっかりとついた身と、銀鱈のおいしい油が、適度な酸味と米の旨みをダイレクトに味わえる「どぶろく」との相性が抜群!

控えめな甘さのタレと豚肉のコクに、山椒の爽やかな辛みをちょっとだけ効かせるのがポイント。発酵由来のクリーミーさと微発泡感をあわせ持つ「どぶろく」が、角煮のまったりとした余韻をきれいに流してくれます。
「川崎で生まれた『どぶろく』が、もっとたくさんの人に親しまれて、“川崎の酒文化”になる可能性だって十分あるはず。そして、それが誰かの夢や意欲を刺激するきっかけになってくれたら、こんなに嬉しいことはないですね。」
松枝さんはそう語りながら、最後にこう付け加えました。
「飲食店をやって様々な人と出会い人生が変わり、今はドブロクを造る酒蔵のはしっこみたいな存在にもなれた。“やってみたい”と思ったことを行動に移すのは、どのタイミングからでも遅くないですよ。」
まとめ
おいしい出会いはその先の人生までをも動かす。『日本酒×和食 和み酒房げん 川崎店』と『地酒や たけくま酒店』の間には、そんな物語が詰まっていました。お店に一歩足を踏み入れれば、和食と日本酒、そしてドブロクが織り成す“おいしい関係”のトリコになること間違いなし。ぜひ足を運んで、店主の夢がたっぷり詰まった一杯と一皿に出会い、これから先のあなたの物語も広がっていくのを楽しんでみてはいかがでしょうか。
ローカルから生まれるおいしい関係性。食があり、酒があり、きっと今日もどこかの街の誰かが満たされて、その輪が広がっていくのでしょう。では、またどこかで。
無くなり次第終了!「KAWASAKI どぶろく メゾフォルテ」一杯サービス企画

『日本酒×和食 和み酒房げん 川崎店』のご協力のもと、お店で「食楽webのinstagram」をフォロー、フォローしている画面を見せると「KAWASAKI どぶろく メゾフォルテ」一杯サービス!
無くなり次第終了です!
●SHOP INFO
日本酒×和食 和み酒房げん 川崎店
住:神奈川県川崎市川崎区東田町8 パレール1F
Tel:044-200-7538
営:月~木曜 16:00~23:00(FOOD L.O.22:00/DRINK L.O.22:30)
金・土曜 16:00~23:30(FOOD L.O.22:30/DRINK L.O.23:00)
定休日:日曜
https://www.gen-kawasaki.jp/
●SHOP INFO
地酒や たけくま酒店
https://www.takekuma.co.jp
本店
https://www.instagram.com/takekuma_saketen/
住:神奈川県川崎市幸区紺屋町92
TEL:044-522-0022
元住吉店
住:神奈川県川崎市中原区木月3丁目10-17
TEL:044-789-5561
https://www.instagram.com/motosumi_takekuma/
オンラインストア
https://takekuma.co.jp/store/
(企画・取材◎ヨネダ商店)