【大阪】冒険心くすぐられる洞窟バーで飯ごうカレー!? ふしぎなカレー屋『One Curry BAR M’s』に潜入

扉の向こうは洞窟。くすぐられる冒険心で潜入!

思った以上に狭い洞窟階段に湧きたつワクワク感
思った以上に狭い洞窟階段に湧きたつワクワク感

 お店は建物2階部分にあって階段を登るのですが、壁と天井は岩風のゴツゴツ質感で全体もかなり暗め。しかも途中には大岩オブジェが天井にあり、かなり通りづらくて入店の時点でテンションが上がります。

一見するとただの壁だけど、よく見ると中央には扉が
一見するとただの壁だけど、よく見ると中央には扉が

 仄暗い洞窟の階段を抜けるとそこはオシャレなバー。と言いつつ、やっぱり壁と天井はゴツゴツの洞窟仕様。しかも入ってきたドアも壁と継ぎ目なく一体化してパッと見では扉の存在がわからなくなっています。本当に無事帰れるのか、若干の不安もよぎります。

 さて、なんとか無事に席まで辿り着いたのでメニューを確認すると、カレーの提供方法も噂通りに特殊。一般的なお皿に盛っての提供と別に飯盒(はんごう)を使った方法があります。

 普通のお皿と飯盒どっちにする? って言われるとやっぱり、飯盒のカレーを注文。中身のカレーはチキンか日替わりで選べます。この日の日替わりカレーは燻製豚肉のカレーとのことでそちらを注文し、チーズをトッピングしました。

ラムネ350円
ラムネ350円

 本来はバーなのでお酒も充実しており、ビールに加え、日本酒などもかなり豊富に取り揃えています。そんな中で、ハタ鉱泉のラムネを発見。

 ハタ鉱泉は大阪の堺にある有名なラムネメーカー。せっかくなので大阪のご当地ドリンクのラムネを注文し、数十年ぶりに対面することができました。子どもの頃には当たり前のようにやっていたビー玉を落とすのにも怯えつつ、久々に飲むラムネは何とも美味しい!

洞窟バーで味わう飯盒カレーのお味は?

現物を目の前にしてもまだカレー要素のない飯盒カレー
現物を目の前にしてもまだカレー要素のない飯盒カレー

 割と強めの炭酸と甘い味のドリンクが洞窟という非日常的な場所に妙にマッチ。ラムネの懐かしさに浸っているとカレーがやってきました。

 筆者はキャンプの体験はあるものの、飯盒は初体験。実物を見たのも数回程度となっています。

不定期カレー 飯盒タイプ1300円 + チーズトッピング100円
不定期カレー 飯盒タイプ1300円 + チーズトッピング100円

 少しビビりつつフタを取ってみると、カレーとご対面。飯盒は2層構造になっていて、下の層にご飯が入っていました。ごはんは竹炭入りのおごけ色のご飯となっていてます。

 ちなみに添えられるスプーン、もの凄く柄が長い。というのも飯ごうは思った以上の深さがあるのでこういうスプーンが採用されているんですね。

ようやく出会えた飯盒カレーは辛口でスパイシー
ようやく出会えた飯盒カレーは辛口でスパイシー

 飯盒からご飯をすくってカレーに浸しつつ一口。カレールーは、やや酸味があってスパイシーな辛口。分厚くカットされた燻製豚肉は香ばしく、お店の雰囲気に妙にピッタリ合います。

 やや辛口かな? くらいに最初は思っていたのですが、後々まで口の中に旨味と辛さの余韻が長く残る。そこに甘味の強いラムネの組み合わせは意外にもベストな相性でした。

 カレーを食べつつラムネを飲みつつしていると、あっという間に完食。お邪魔したのは冬でしたが、食べ終わった頃にはうっすらと汗がにじんでいました。

 お会計を済ませて帰ろうと思うと、ドアがない。そういえばドアは一体化してるんでした。

洞窟は下りの方が怖いという極めて再現性の低い知見 [食楽web]
洞窟は下りの方が怖いという極めて再現性の低い知見 [食楽web]

 何とか取っ手を見付けて扉を開けると、再び洞窟が。登る時は珍しさとワクワク感でいっぱいでしたが、帰りは傾斜が強くて恐怖感が強め。正直、お酒飲んでなくて良かったかも知れません。

 次回はお酒を飲もうかとも思いましたが、その前にもう1回くらい来て慣れてからの方がいいような気もします。とはいえ、グルメとエンタメの街の大阪でもこんな体験のできる場所はほかにないので、関西を訪れる際にはぜひオススメのお店となっています。

(撮影・文◎けいたろう)

●SHOP INFO
One Curry BAR M’s(ワン カリー バー エムズ)

住:大阪府大阪市住之江区平林南2-6-7
TEL:06-7507-2335
営:11:00~15:00、16:00~20:00
休:火・水曜
https://onecurry-barms.owst.jp/

●著者プロフィール

けいたろう
旅するグルメライター。大阪と京都をむすぶ京阪電車の沿線在住で、複数の旅行情報サイトにて旅とグルメのガイド記事を執筆。気になるグルメ情報があるとB級グルメも高級店も穴場のお店も有名行列店でも、とにかく幅広く取材!食楽webでは関西グルメ情報を中心に紹介しています。