函館で希少な鯨肉文化を体験! 『函館魚市場食堂 魚いち亭』の“鯨竜田揚げ定食”を食べてきた

函館で希少な鯨肉文化を体験! 『函館魚市場食堂 魚いち亭』の“鯨竜田揚げ定食”を食べてきた
食楽web

●鯨肉を使った食文化が残る北海道・函館市。『函館魚市場食堂 魚いち亭』では、「鯨の竜田揚げ」を食すことができます。

 北海道南部の函館市では、鯨肉を使った食文化が今も息づく数少ない地域です。鯨肉を使った料理は戦後の日本で貴重なタンパク質の補給として一時的に利用されましたが、函館では長い冬を乗り越えるための栄養源とされ、食文化として根付いた背景があります。

函館駅に残る雪。北海道の冬は長い
函館駅に残る雪。北海道の冬は長い

 ラム肉文化が根付いたのも同様で、北海道という過酷な環境下において安価に手に入り、高い栄養価を得られる食材として重宝されてきました。

函館市青函連絡船記念館摩周丸
函館市青函連絡船記念館摩周丸

 特に年末からお正月には、郷土料理の「くじら汁」を食べる風習があり、お祝いやおめでたい席で振舞われることも。著者の家庭では食卓に並ぶことがありませんでしたが、母の時代には学校給食に鯨肉を使った竜田揚げが出たくら馴染みのある食材だったとか。