劇的に甘い焼き芋が作れる! おいしい“さつまいも”の見分け方と専門店級の焼き芋を焼く方法

1.おいしいさつまいもの見分け方「ぽってりとしたレモン型を選ぶ」

ステンレスのキッチンに並べた3本のさつまいも

 一番わかりやすいのは、レモンのようにぷくっと膨らみのあるさつまいもを選ぶこと。繊維が柔らかで、なめらかな食感を期待できます。

2.おいしいさつまいもの見分け方「皮の色が濃く鮮やかなものを選ぶ」

 濃い赤紫色をしているさつまいは、表皮までしっかりと生長した証。色がくすんでいたり、薄かったりするものよりも甘さを期待できます。

3.おいしいさつまいもの見分け方「切り口や表面についているのは蜜!」

ステンレスのキッチンの上に並べた紫色のさつまいも
ずーっと汚れだと思っていたけど、実は蜜が固まったものだった

 さつまいもの表面や切り口に黒っぽい塊がついている場合がありますが、それは汚れではなく蜜が乾いた跡。甘みをしっかり蓄えている証拠です。

ねっとり甘~い焼き芋の作り方

水の入った袋の中にあるさつまいも
塩水は500mlに対して小さじ1

 塩水に浸ける時間は、小さめのさつまいもなら30分程度。大きいさつまいもなら1時間を目安に浸水。軽く水気を切ったらアルミホイルに巻いて焼きます。

グリルの上のアルミホイルにまかれたさつまいも
魚焼きグリルやオーブントースターなどで焼きます

 今回は魚焼きグリルで弱火30分焼き、その後10分ほど余熱で放置。ガスとIH、オーブントースターなど使用する機材によって少々焼き上がりに差がでるので、中心を竹串で刺して、スッと入ればOKです。

左が浸水した芋、右は浸水せず表面を水で洗っただけの芋
左が浸水した芋、右は浸水せず表面を水で洗っただけの芋

 比較のために浸水なしのさつまいもを焼いてみましたが、浸水なしはホクホクしていて芋らしい食感でした。

劇的に甘い焼き芋が作れる! おいしい“さつまいも”の見分け方と専門店級の焼き芋を焼く方法
中心部はほっくり

 おいしいさつまいもの見分け方のポイントを意識して買ってきたので、十分に甘く、適度にしっとりしていました。

浸水したさつまいもは中心部までしっとり [食楽web]
浸水したさつまいもは中心部までしっとり [食楽web]

 一方、浸水したさつまいもは蜜感が増して、ねっとりと舌に絡む甘さです。甘みがぐっと前面に出て、まるでお店で買うような仕上がりです。

ねっとり&しっとり系の甘い焼き芋が好きな人なら、焼く前のひと手間で劇的においしくなります
ねっとり&しっとり系の甘い焼き芋が好きな人なら、焼く前のひと手間で劇的においしくなります

「さつまいもの砂糖炒め」レシピ

白い器に盛られたいもけんぴ

材料

さつまいも……小さめ1本
砂糖……大さじ1
揚げ焼き用のサラダ油

作り方

1.さつまいもを千切りにして、多めの油で揚げ焼きにします。

2.表面をカリカリにしたところで、砂糖を大さじ1加えて炒める。

フライパンで炒める千切りのさつまいも

 さつまいもを千切りにしたことで、ところどころ塊ができて、ガリっとスナック感覚でつまめます。昨今は油の価格も上がっているので、少ない量で芋けんぴ風のおやつを作りたい時におすすめです。

(撮影・文◎亀井亜衣子)