道場六三郎さんに学んだご主人考案の「鯖の一本寿し」

ご主人・柳井さんは「料理の鉄人」道場六三郎さんのもとで長年修行し料理長まで務めたのち40歳で『車屋』の厨房を任されます。グランドメニュー以外で壁に貼られたお品書きは現在のご主人考案のものです。なかでも一年中人気なのが数量限定「鯖の一本寿し」。
鯖をおろして一晩冷凍し解凍後に酢でしめた半身を注文後に特製のすし飯でつくられる手間のかかった逸品は数量限定なので「あとでいいから『鯖すし』お願い」と来店早々に注文する顧客が多い、ご主人考案の珠玉の美味しさです。
大女将から受け継いだ“近所の居酒屋”が“あの根津の居酒屋”に

長年、近所の親父さんたちや東大や芸大の教師、学生に愛されてきた『車屋』に大きな転機があったのが2011年。「吉田類の酒場放浪記」(BS-TBS)で放映されると全国からお客さんが訪れるようになり、今では沖縄から毎年来店する顧客もいるそうです。

お料理やお酒の品揃えといい、お店の雰囲気といい、ご主人はじめスタッフの人柄といい、全てが偉ぶらない“近所の居酒屋”のDNAを継承した根津の酒処『車屋』。予約必須ですが一度は食べるべき一皿がある東京の盛り場“あの根津の居酒屋”です。
●著者プロフィール
芳賀威彦
広告会社でダイレクトマーケティング、出版社でデジタルコンテンツを中心に営業と制作を経験。
横丁好きの元・居酒屋部長。
仙台市生まれ。
(編集:DRCマーケティング株式会社)