さまざまな食材を切って切れ味と使い心地を検証

最初に、野菜でどれくらい薄切りできるのか試してみます。
まずはトマト。刃を押し当てると、何のストレスもなく中に入っていく感触。トマトを潰さず、スッと切れていきます。包丁の軽さ、そして重心のバランスの良さがよくわかりますね。

タマネギも、スッとなめらかに刃が入っていくので、いつも使っている包丁に比べてまったく涙が出ません。繊維を潰さないからでしょう。慎重に丁寧に切れば、おそらく1mm以下の超薄切りのトマトやタマネギのスライスもできそうです。

そして大根の桂剥き(かつらむき)。これも、包丁が勝手に内側に入っていく感触。大根の繊維の抵抗感もかなり低い。おそらくですがこの包丁、薄切りだけじゃなく、飾り切りを作るときにもかなり重宝しそうです。なんか調理が上手くなった気になるからすごい!

野菜の次はお肉。今回はローストビーフを試し切り。今回のローストビーフはオージービーフの赤身肉で作ったもの。脂がない分、やや硬めなのですが、余裕で薄切りできます。厚すぎず、薄すぎず。狙い通りの厚さに切っていくことができます。

勢いに乗って、ニンジンや紫キャベツ、アボカドやきゅうりなどさまざまな野菜も千切りに。さらに、ハンバーグやレタス、チーズなどを食パンに挟んだ巨大サンドイッチもスパーンと一刀両断!

断面が映える、いわゆる“萌え断”サンドイッチが完成しました! ちょっとアボカドが柔らかかったので、下段にしたのは失敗でしたが、下のパンまでザクっと一度にカットできました。ものすごく切りやすい!

というわけで、
・ローストビーフ
・大根&かいわれ大根のサラダ
・オニオンスライス
・具だくさんサンドイッチ
の4品が完成。ただひたすら薄切りや千切りに夢中になっているうちにできちゃった! という感じです。
まとめ

通販番組などでたまに包丁が販売されていますが、テレビを観ながら「またまた〜」なんて思っていましたが、実際に切れる包丁を使うと「おお〜っ!」と思わず声が出ますね。
結論としては、サーモスの包丁、確かに気持ちよく切れました。料理する人の実力をカバーしてくれる非常に使い勝手のいい包丁でした。さほど料理をしない人でも、この包丁だと薄く細く切れると思います。
![上:サーモス グランエッジ 三徳包丁(KKB-165)、下:サーモス グランエッジ 小牛刀(KKB-150)[食楽web]](https://cdn.asagei.com/syokuraku/uploads/2024/08/20240827-hocho12.jpg)
刃の幅がスリムなので小回りが効くのに加え、一般的な包丁に比べて軽いので、連続で千切りをしても手や腕への負担が少ないのもイイ。
個人的には、持ち手のグリップが握りやすい、『サーモス グランエッジ(KKBシリーズ)』が好きでした。ペティナイフで野菜や果物の飾り切りに挑戦したり、三徳包丁で大きめの魚一匹丸ごと捌いてみたり、料理がしたくなる包丁でした!
●DATA
サーモス 公式オンラインショップ
https://www.shopthermos.jp/shop/c/c5050/
(取材・文◎いしざわりかこ)