丸長精肉店|半世紀以上親しまれる庶民派コロッケ

まずはじめは、地元で半世紀以上親しまれるという『丸長精肉店』を訪れました。渋い店構えにテンションが上がりますが、店内に入ると精肉だけでなく様々な惣菜が売られており、思わず全部食べたくなってしまうほど。

そんな中でもやはり「コロッケ」は安定人気のようで、筆者のほかにも複数のお客さんが注文していました。

オーダーから待つこと数分。登場した「コロッケ」はまずきめ細かい衣が均等にまぶされており、繊細な仕事ぶりがよく伝わってきます。そして、そのカリッとした衣をかじると、中から甘みあるホクホクのじゃがいもが! 程よいねっとり感と風味の良さにかなりハイレベルな旨さです。しかも価格はわずか80円。『丸長精肉店』の良心を強く感じる味わいでした。
●SHOP INFO
店名:丸長精肉店
住:富山県高岡市あわら町13-31
TEL:0766-23-1070
営:8:30〜19:00
休:日曜
天狗乃肉 林本店|良質の肉を使用した贅沢コロッケ

続いて訪れたのは、高岡市内でカリスマ視されている高級精肉店『天狗乃肉 林本店』。ブランド牛や希少部位などを販売する店で、店構えも実にオシャレ。知らなければここが精肉店とは思えぬほどですが、ここでは高級精肉のほかにも「コロッケ」のテイクアウトがあります。
![オシャレな店内の壁には天狗のお面が![食楽web]](https://cdn.asagei.com/syokuraku/uploads/2024/06/20240613-takaoka06.jpg)
自慢の「越中万葉牛」を使った「越中万葉牛ゴロゴロコロッケ」、「チキンチーズコロッケ」、「お肉屋さんのコロッケ」などがラインナップされています。今回は「越中万葉牛ゴロゴロコロッケ」と「お肉屋さんのコロッケ」をオーダーしました。

まずは「お肉屋さんのコロッケ」をパクリ。シンプル・イズ・ベストな味わいでじゃがいもの風味を押し出しています。甘味よりも濃厚なでんぷんが勝る感じで、ご飯のおかずにぴったり合うように思いました。これで80円はかなりのお値打ちだと思います。

一方の「越中万葉牛ゴロゴロコロッケ」は、その名の通り、高級牛肉がじゃがいもと一緒にゴロゴロ入っています。もはやメンチカツと名乗っても良いのではないかと思うレベル。この贅沢感で190円というのもまたお値打ち。いずれのコロッケにも『天狗乃肉 林本店』の“精肉店”としての矜持を強く感じました。

●SHOP INFO
店名:天狗乃肉 林本店
住:富山県高岡市佐野997-1
TEL:0766-21-0525
営:10:00〜17:00
休:火・日曜
アルペーゼ|珍しい「コロッケカフェ」の女子力高めコロッケ

そして最後に訪れたのが『アルペーゼ』というお店。全国的にも珍しい“コロッケカフェ”を掲げる店で、これまたコロッケの街・高岡ならではのお店です。
店内は可愛らしさ満点で、コロッケの他にスイーツや雑貨なども販売。店内でいただく場合は、ドリンク類と合わせて、コロッケかスイーツなどをいただく仕組み。ここでは「ふつうコロッケ」と「ハンバーグコロッケ」をオーダーしました。

「ふつうコロッケ」は女性でも軽く食べられる軽さが魅力。じゃがいもはあえてゴロゴロ感を残す、食感も楽しい一品でした。また、これとは真逆にパンチ強めでご飯のおかずにも持ってこいなのが「ハンバーグコロッケ」。肉の旨みを全面に感じるコロッケ。2品のコントラストが面白いですね。

このほかにも『アルペーゼ』には「チキンライスコロッケ」「高菜おにぎりコロッケ」などの創作系コロッケも数多くそろっています。女子力高めの店である一方で、コロッケの可能性を引き上げる名店だと思いました。

●SHOP INFO
店名:アルペーゼ
住:富山県高岡市駅南2-2-12
TEL:080-6356-1501
営:11:00〜19:00
休:木・日・祝
まとめ

ご紹介してきた通り、ひと口に「高岡コロッケ」と言っても実に多種多様。庶民に根付いたもの、高級食材を使いながらもリーズナブルに提供するもの、コロッケの可能性をさらに引き上げるものなど。
ただし、共通するのはどこも間違いなく美味しいということ。富山・高岡エリアを訪れる機会がある人は、ぜひ地元の名店のコロッケを食べ比べてみると楽しいですよ。
(取材・文◎松田義人(deco))