しらす丼にたこせんべいも。江の島で絶品グルメを楽しむための半日散策モデルコース

PM12:30|『江之島亭』で食べるしらす丼は格別

『江之島亭』の外観。休日は行列必至なので早めに訪れたい
『江之島亭』の外観。休日は行列必至なので早めに訪れたい

 さて、目の保養が済んだら、今度はお腹の保養へ。江の島と言えばしらすが有名。湘南エリアに来たら、やっぱり食べたいですよね。しらす丼!

 江の島の頂上から、今度は島の西側に向けて歩いていくと道の右側に見えてくるのが『江之島亭』。明治42年創業の老舗レストランで、一品料理から定食や丼ぶりに至るまで、相模湾の海の幸を堪能できる名店です。

店内から海を一望できる
店内から海を一望できる

 初めてなら「しらす三昧御膳」(2750円)なんてどうでしょうか。刺身、生しらす(オフシーズンは〈しらすのつみれ〉に変わる)、かき揚げ、たたみいわし、小鉢、味噌汁、お新香、しらすご飯がセットになった、贅沢な御膳です。

「しらす三昧御膳」のしらすご飯
「しらす三昧御膳」のしらすご飯

 相模湾の穏やかな海を眺めつつ、無心で新鮮な生しらすや刺し身に舌鼓を打つひと時。この上なく幸福な時間です。

●DATA
住:神奈川県藤沢市江の島2-6-5
TEL:0466-22-9111(予約不可)
営:10:30〜17:30(土日〜19:00)
休:不定休

PM14:00|最後にパワースポット「江の島岩屋」へ

絶景を望みつつ、赤い欄干の岩屋橋を渡ると、江の島岩屋に到着
絶景を望みつつ、赤い欄干の岩屋橋を渡ると、江の島岩屋に到着

 お腹がいっぱいになったところで、江の島の最奥部にあるパワースポット「江の島岩屋」に足を延ばしましょう。ここは江の島信仰発祥の地と言われ、弘法大師や日蓮上人などの高僧や有名武将らが修行したとされる霊験あらたかな洞窟。

 岩屋は長い年月をかけて波濤の侵食でできた「海蝕洞」で、富士山の氷穴に通じているといわれる第一岩屋(奥行152m)と、龍神伝説が伝わる第二岩屋(56m)で構成されています。

入場料は大人500円
入場料は大人500円

 岩屋の内部は少しひんやり。ところどころライトアップされてはいるものの、けっこう暗いです。しかしご安心を。途中のブースでろうそくを貸し出しているので、それを持って歩きましょう。ゆらめく炎に照らし出されるのは、洞内に設置された石仏や句碑、石像など。雰囲気満点です。

無料でろうそくを貸してもらえる。かなり暗いので借りましょう
無料でろうそくを貸してもらえる。かなり暗いので借りましょう

 この江の島岩屋、2024年の干支・辰年にちなんで、名前に辰、龍、竜が入っている人は、2024年中に限り入場無料です。

PM14:30|帰り道もまた楽し

徒歩で帰るならカフェなどで休憩しながら戻りましょう。画像は大正期の建築を改装したカフェ『しまカフェ 江のまる』の店内
徒歩で帰るならカフェなどで休憩しながら戻りましょう。画像は大正期の建築を改装したカフェ『しまカフェ 江のまる』の店内

 さて、十分に江の島を堪能し尽くしたところで、いざ帰路につきます。

 そのまま徒歩で引き返してもいいですが、江の島岩屋からの帰り道は超急勾配の石段を登り続けることになるので、道中にたくさん並んでいるカフェや食事処で休憩しながら歩きましょう。

 体力に自信がない人や時間が推している人は、岩屋を出たところにある稚児ヶ淵から乗れる遊覧船「べんてん丸」への乗船がオススメ。江の島に上陸した際に渡った「江の島弁天橋」に約6分で戻ることができます。

まとめ

[食楽web]
[食楽web]

 18〜19世紀のドイツの詩人・ゲーテはイタリアのナポリを旅した際、その素晴らしさに感激して「ナポリを見てから死ね」という名言を残しましたが、江の島もまた、死ぬまでに一度は行っておく価値のある島です。

 まだ江の島に行ったことがない人や、行ったけどずいぶん昔だなぁ、なんて人は、ぜひ次の休みや週末にお出かけしてみては?

(撮影・文◎弁天くまお)