女性ファンも多い『モスバーガー』のパティは50g超え!?

続いては、ヘルシーで繊細な路線を打ち出し、女性ファンも多い『モスバーガー』のパティを見ていきましょう。ご承知の通り、『モスバーガー』はレタス、キャベツ、トマトなどがふんだんに使われたハンバーガーが多く、後味も軽めですが、肝心のパティの重量はどうでしょうか。

ここまでの各ブランドの測定では最も重い約53gでした。意外な結果ですが、『モスバーガー』の美味しさは、これだけのパティの重量でも、野菜やバンズとのバランスが良く、食べやすく軽さを表現していることではないかとも思いました。また、厚さも各ブランドの中でトップクラスであり、ふんわりとした口当たりに程よい塩味とスパイシーな風味を実現していました。
パティに合わせる基本ソースがひき肉入りのオリジナル・ミートソース。惜しみない調理をもって、あの絶品の「モスの味」が実現できているように感じました。
「フレッシュネスバーガー」の2種のパティはいずれも最も重かった!

最後は、『フレッシュネスバーガー』のパティです。『フレッシュネスバーガー』では、レギュラーとクラシックの2種があります。それぞれのパティに迫りたいと思います。
普段食べている印象では、レギュラーは、厚みたっぷりで、肉感を抑えた繊細な口当たり。対するクラシックは、肉感をグッと引き上げた味わいという印象です。このレギュラー、クラシックのパティのそれぞれの重量から見ていきましょう。

レギュラーのパティは約57gと「モスバーガー」よりも4g重いことがわかりました。また、クラシックのパティはさらに重い約96g。今回の中ではトップの重量で、おそらく既存ハンバーガーチェーンの中では最も重いのではないかと思われます。

レギュラーのパティをよく見ると、適度につなぎが使われているのがわかります。つなぎと肉のバランスで、ならではの絶妙な味が実現されているように思います。対するクラシックのパティは、グッと肉感が増しており、持ち上げるとグニャッと歪みます。この“ギュッとまとめすぎない”程よいパティによって、強い肉感を感じさせながらもしつこさがない味になるのだと感じました。どちらも緻密な計算がなされている2つのパティだと思いました。
まとめ

ここまで、ハンバーガーブランドのパティの重量や単体の質感や味に迫ってみましたが、どのブランドもやはり自社バーガーの個性を打ち出すために、バンズ、他具材、ソースなどとのバランスも含めた繊細な調理設計がなされていることがよくわかりました。
今回の比較で特に驚愕だったのは『バーガーキング』のパティが最も軽かったこと、そして『フレッシュネスバーガー』の2種のパティの重量感でした。各ブランドとも、独自の創意工夫をパティに取り入れていることがよくわかりました。本記事を参考にハンバーガーを、これまで以上に味わってみてはいかがでしょうか。あなた好みのハンバーガーを見つけられるかも知れませんよ。
(取材・文◎もっち、松田義人(deco))