見た目よりも辛くなく、濃厚なコクが売りの『デニーズ』の担々麺

まずは、お馴染みの黄色い看板が目印の『デニーズ』。『デニーズ』は、50年の歴史の中で革命的なメニューを数多くラインナップしてきたことで知られており、なんとファミリーレストラン界でいち早く「ラーメン」をメニューに加えたのも同ブランドでした。
そんな『デニーズ』のラーメンは、「昔ながらの中華麺」と「胡麻香る四川風担々麺」の2種があります。このうち今回は「胡麻香る四川風担々麺」をチョイス。「~鶏唐揚げ2コ・ミニごはんつき」のセットでオーダーしました。

筆者よりも後に注文された人に続々とサーブが続くなか、筆者の「胡麻香る四川風担々麺」はなかなかやってきません。オペレーションのことはよくわかりませんが、「それだけ手間をかけて作られるラーメンなのだろう」と前向きに捉えることにしました。
ようやくサーブされた「胡麻香る四川風担々麺」は、まずビジュアルからして本格派。そして香ばしい香りも素晴らしく、嗅いだだけで額が熱くなるような印象を受けました。
鶏ガラとおぼしき醤油ベースのスープに濃厚なゴマとスパイスの風味が漂い、そして肉みそはタケノコやしいたけの具材がゴロゴロ見える重量感も◎。彩りを加える青菜とネギも風味も専門店顔負けです。

実際にいただくと、スープからは辛味と痺れをほのかに感じながらも「メチャクチャ辛い」とまではいかない点は、ファミリーレストランならではでしょうか。むしろ見た目よりもずっとまろやかで深いコクがあり、意外とスッキリとした味わいです。
他方、トッピングの肉みそはピリ辛感がありながらも、野菜の甘みと相まって良い意味でクセのない味。全体に豊かなコクを与えてくれているため、スープと麺の相性を押し上げ、箸がどんどん進む完成度の高いラーメンでした。

これらの担々麺と鶏の唐揚げが意外にもよくマッチしており、『デニーズ』のセットメニューとして推奨されていることにも妙に納得しました。『デニーズ』の洋食メニューも絶品揃いですが、筆者的には、定番を差し置いてもオーダーしたいラーメンだと思いました。