「年明けうどん」が静かなブーム。2024年の三が日に味わいたい「超優秀うどん」6選

「年明けうどん」が静かなブーム。2024年の三が日に味わいたい「超優秀うどん」6選
左から、石丸製麺「国産芳純讃岐うどん」、長崎五島うどん「長崎五島手延べうどん」、海津屋「氷見うどん(細麺)」 | 食楽web

●年明けにすする「年明けうどん」が静かなブームとの噂。今回は、うどんをこよなく愛するライターが、スーパーで買えるオススメの乾麺うどんとカップうどんを計6種類ご紹介します。

 大晦日にすするものと言えば「年越しそば」と相場が決まっています。しかし、一部の地域ではそばの変わりに「年越しうどん」を食べる風習があるほか、“うどんは運を運ぶ”という謂(いわ)れもあるため、新年の始まりに食べる「年明けうどん」も静かなブームになりつつあります。

 この、年明けうどん、香川県の「さぬきうどん振興協議会」が2009年頃に提唱を始めた文化。1月1日から1月15日にかけて紅い具材を添えたうどんを食べて、1年の幸せを祈ろう、というものです。

 確かに、うどんはいつ食べても美味しい。ただ、年末年始の慌ただしいときに、うどんの準備に手間をかけたくない人も多いハズ。そこで活用したいのが、「乾麺うどん」と「カップうどん」です。最近では味のバリエーションも増え、非常にクオリティが上がっています。

 そこで今回は、うどん大好きな筆者が、スーパーで買えるおすすめの乾麺うどん&カップうどんを3つずつご紹介します。まずは乾麺うどんから!

【乾麺うどん1】コシとツルツル食感が最高の「国産芳純讃岐うどん」

石丸製麺「国産芳純讃岐うどん」(320円)
石丸製麺「国産芳純讃岐うどん」(320円)

 まずは1904(明治37)年創業、うどん県として有名な香川県の老舗企業・石丸製麺がつくる「国産芳純 讃岐うどん」を試食。口に含んだ瞬間のファーストインプレッションは、モチッとした生麺のようなフレッシュな食感。コシが強く、食べ応えは十分。

 食べ進むと、やや尖った塩味と小麦の風味が合わさり、骨太な味わいに変化。食べ終えると体が温まり、パワーがわいてくる。そんなうどんです。つゆは付いていないので、だし醤油をかけたり、釜揚げうどんにして楽しむのも美味しいと思います。

【乾麺うどん2】小麦の風味が香る「長崎五島手延べうどん」

長崎五島うどん「長崎五島手延べうどん」507円
長崎五島うどん「長崎五島手延べうどん」507円

 かつては幻のうどんと呼ばれた長崎県の「五島うどん」。遣唐使の時代に長崎の五島列島に伝わったと言われています。近年ではその知名度も上がり、関東圏のスーパーでも気軽に購入できるようになりました。

「長崎五島手延べうどん」は、ツルツルとしたなめらかさが特徴です。細麺のため、すすった時の舌触りがとても気持ちいい。また、小麦の風味も非常に強く、すすっていると口内に旨味がどんどん蓄積されます。気づいた時には丼は空っぽ、残るのは幸福感のみ。すすり心地も食べ心地も最高のうどんです。

 なお、五島では大鍋で茹でたうどんをそのまま食卓に出して、家族や仲間たちと一緒にそれぞれの箸でうどんを取り、あごだし(トビウオダシ)のつゆや生卵につけて食べるそうです。

【乾麺うどん3】百面相のような複雑な旨さが魅力の「氷見うどん」

海津屋「氷見うどん(細麺)」640円
海津屋「氷見うどん(細麺)」640円

 富山県のご当地うどんである「氷見うどん」。五島うどんと同じく、綿生地を引き延ばしてつくる「手延べ」が特徴です。太さが選べるのですが、今回買ったのは「細麺」。温かいうどんを食べるときも、一度冷水で〆るのが美味しさのキモ。

 見た目は博多ラーメンのようで、ツルツルしているのにコシもあるという、独特な食感のうどんです。食感の良い意味でのアンバランスさが面白い&美味しくて、箸が止められなくなるんですよね。しかも、小麦の味が上品。百面相のように複雑な味わいを備えたうどんです。普通のうどんでは満足できないうどん上級者におすすめです。