調理時間は約10分! 福岡の老舗『牧のうどん』の味わいは?

家に戻り、早速うどんの調理に入ります。作り方は簡単。沸騰したお湯で麺を茹で静かにほぐし、スープは別鍋で温めます。
「ごぼ天」と「丸天」はそのまま食べられるのですが、軽くレンチンして温めました。麺が茹で上がったらザルにあけ、水気を切ります。その後、温めていたスープと麺を丼に移し、「ごぼ天」と「丸天」をのせれば完成!
余談ですが、スープは基本は1人前1袋ですが、少し薄めれば1袋で2人前作れますよ、と購入時にお話したスタッフさんが言っていました。
短時間で福岡の柔らかうどんを堪能

調理手順に従いうどんを作ります。10分ほどで完成。複雑な工程がほぼないため、誰でも簡単に作れるはず。色味に乏しい無骨なビジュアルの一杯が出来上がりました。販売していた「ねぎ」を買えばよかったと少し後悔しましたが、問題は味です。
まずはスープを一口。柔らかく丸みのある味にほのかな甘さも感じる、上品な美味しさです。実は『牧のうどん』はスープのダシにかなりこだわっており、北海道の高級利尻昆布などの素材を水に浸し、3時間半煮込んで高級料理店顔負けのスープを作っています。この味がたった150円で味わえるなんて……幸せでしかありません。

そして、麺も唯一無二。福岡うどん最大の特徴は麺です。コシのない柔らかふわふわの食感なのですが、『牧のうどん』は特に柔らかい「やわ麺」で知られています。(※湯で時間を変えることで、柔らかさが調節できます)ふわふわで、ちょっとでも箸に力を入れると切れてしまうほど。しかし、このふわふわな麺がクセになるのです。さらに、麺がどんどんスープを吸うので、うどんを噛み締めるとスープが口内に染み出すのもまた最高。

そして、福岡うどんのトッピングの代名詞とも言える「ごぼ天」。小ぶりではありますが、しっかりした「ごぼ天」が5本も入っているので、満足度は高いです。
ダシを吸った衣にコリッと軽快な食感のごぼうが心地良い。適度なねっとり感もあり、つゆとの相性も抜群。スープとごぼうがそれぞれ旨さを引き立てあっています。
こちらも忘れちゃいけない! 優しい味わいの「かしわ弁当」

存分にうどんに舌鼓を打ったところで、一緒に買ってきた「かしわ弁当」もいただきます。福岡県民が、うどんを食べる時に必ずセットで注文するのが「かしわ飯」です。
「かしわ」とは「鶏」のこと。「かしわ飯」とは鶏の炊き込みご飯のことを言います。古くから福岡県では家庭や食堂でつくられている定番の郷土料理です。
『牧のうどん』の「かしわ飯」は、ニンジン、ごぼう、しいたけ、鶏肉の王道&シンプルな構成。薄目のダシがほどよく効いており、素材の味を感じられる素朴な味付けで鶏の旨さをしっかり感じられます。
うどんと一緒に食べると、これがまた至福の美味しさなのです。この組み合わせ、一度味わうと、クセになる旨さです。なお、付け合わせとして、黄色いたくあん、佃煮こんぶ、かつおのふりかけが入っており、どれも箸休めに最適です。
「かしわ飯」は容器いっぱいにみっちりと入っており、ボリュームも満点。この量で360円は、驚きを通り越して心配になるほど。個人的には、福岡の駅ナカなどで販売している800円前後の「かしわ弁当」を買うぐらいなら、少し足を伸ばして『牧のうどん』の「かしわ弁当」を買ったほうが、味もコスパも段違いに良いと思います。
うどんとかしわ飯を交互に食べ進め、スープ一滴も残さず完食。久しぶりの『牧のうどん』はやっぱり最高でした!
まとめ

福岡出身の筆者も、初めて『牧のうどん』のテイクアウトを利用しましたが、その味は、お店で食べる味となんら遜色ありませんでした。さらにコスパ抜群で、通販なしの店頭販売のみというプレミア感、3日という意外と長めの賞味期限など、お土産として最適なのでは? という思いを強くしました。
結論としては、老舗『牧のうどん』のテイクアウトは味も価格も全て最高。お土産に絶対買うべき!! と声を大にして言いたいです。みなさんも福岡を訪れる機会があったら、ぜひ現地でしか買えない『牧のうどん』の“本物の福岡うどん”を買ってみてください。
●SHOP INFO
店名:牧のうどん 博多バスターミナル店
住:福岡県福岡市博多区博多駅中央街2-1 博多バスターミナル B1F
営:10:00~23:00(L.O.22:30)
休:不定休(※博多バスターミナルに準ずる)