「こくうま玉子のカルボナーラうどん」

まずは「こくうま玉子のカルボナーラうどん」。テイスト的には7月に登場した「チーズ釜玉うどん」が一番近いイメージです。純粋に「カルボナーラうどん」となると検索では引っ掛からず、恐らくは『丸亀製麺』史上初のフレーバーです。

果たしてどんな味なのか、まずは具材をチェック。玉子サラダは白身と黄身が残る仕上げになっています。味の方は…マヨの酸味はほとんどなく、甘めでコクのあるテイストです。ベーコンは1cmに満たないサイズの角切りで、弾力のある食感に塩味と肉の旨みがしっかり入っています。黒胡椒のスパイシーな香りがいい感じです。

改めてカップにフタをしてシェイクし混ぜ切ったところをさらに箸で混ぜて準備は完了。カルボナーラだしと玉子サラダが絡んで、箸の先から重さともったり感が伝わってきます。食べてみると、カルボナーラだしはミルキーでクリーミー、濃密な味わいの中にだしの旨みをほのかに感じます。
コク深さは玉子サラダにかかっていたパルメザンチーズからも来ているのかな? 黒胡椒の風味とベーコンの塩味&旨み、玉子サラダの食感が味わいにアクセントを加えてくれます。いわゆるサラダうどんのようにマヨ感があるのかなと思ってましたが全然そんなことはなく、クリームとチーズの濃厚さと甘味を強調したテイスト。うどんを食べ切った後、カップの底に残っただしを普通に飲み干してしまいました。これはイケる!
「青じそ香るたらポテぶっかけうどん」

続いては「青じそ香るたらポテぶっかけうどん」。カップを開けるとたっぷりの刻み海苔と青ネギ、ごろっと大きめのポテトに、たらこの姿も確認できました。薄っすらと青じその香りも混じっています。

ここでのチェックはもちろんポテト。具材として合うのかこれ? と思いながらお口へポイッ。フライドポテトよりも油感がやや強めのしっとり寄りの食感で、芋のホクホク感と旨みが感じられます。

これをシェイクすることでどんな味になるのか。シャカシャカシャカと振った後に、うどんを底から返してしっかり混ぜ混ぜ。よし、いただきましょう…ずずずずっ。青じそは香りと同様にさほど前には出て来ず、だしの中にほんのりと風味を感じる程度。たらこは混ざっている明太子のピリ辛やバターソースの味をほとんど感じず、塩味と旨みがストレートに伝わってきます。

何より、このうどんに一番合っていたのがポテト。油感とお芋の風味&食感が、うどん、だし、たらこの味わいとひとつになることで、全体の旨みのグレードをぐぐっと引き上げる感じです。刻み海苔は存在感がなくなってしまいましたが、青ネギは自身のネギ味と食感がアクセントの役割を過分なく果たしてくれてます。間髪入れずの2杯目ながら、苦も無く出汁まで飲み干して無事完食。「こくうま玉子のカルボナーラうどん」がどっしりしていた分、すっきりさっぱりの味が順番的にもよかったのかもしれません。美味しかった。ごちそうさまでした!!
まとめ

まずは「こくうま玉子のカルボナーラうどん」。クリームと玉子サラダのもったり濃密な味わいは、同時に食べ応えもプラスしていたように感じました。満足度高めの美味しさでしたが、敢えて注文を付けるとすれば食感のアクセントになる具材が欲しかったところでしょうか。食べ始めから食べ終わりまでのっぺり平坦、抑揚が足りてない感じ。家に持ち帰っていただく場合は、揚げ玉とか刻みネギ、黒胡椒を追加してみるといいかもしれませんね。
もう一方の「青じそ香るたらポテぶっかけうどん」は、アクセントに関していえば秀逸。揚げたポテトがここまでぶっかけうどんに合うものだとは思いもしませんでした。個人的には青じそがもう少し強めでもよかったかなあ。次回オーダーの際は、しそのペースト(チューブ入りのやつ)や、刻んだしその葉を用意しておこうかなと思います。
割と攻めたフレーバーで展開している「丸亀シェイクうどん」ですが、今回の2品もトータル的な美味しさと食後の充足感は抜群。まだ食べてないという方はこの機会にぜひトライして、その実力を体感してみてはいかがでしょうか。
(撮影・文◎河西まさあき)