旨いチキン南蛮に加えてご飯とお新香は食べ放題!

こちらの定食はすべて、ご飯はおかわり自由、小鉢は数種類ある中から好きなものをひとつ選べます。そのほかキムチ、らっきょう、お新香2種も食べ放題と、腹ペコ野郎にはかなり嬉しいシステム。
オーダーから数分後に「38卓のチキン南蛮定食のお客さま~!」と店員さんの元気な声が響き渡ります。これが聞こえたら、厨房の前まで定食を受け取りに行く合図ですね。

この時点でトレイにのっているのはメインのチキン南蛮と味噌汁のみ。ご飯とお新香類は自分で好きなだけよそい、好きな小鉢をひとつ選んでテーブルに戻り実食、という流れです。今回、小鉢はオクラ納豆を選んだ筆者、ご飯もほどよくよそって、さあいただきます!

甘酢をからめてタルタルソースをたっぷりとかけたからあげは、1個50~60gほどはありそうなデカさ。それが3個も盛り付けられています。チキン南蛮というと、もも肉を一枚平べったくのばして揚げる形状をイメージしがちですが、最近はこういったスタイルもメジャーになりつつあります。

さて、まずはタルタルソースをひと口ペロリ。酸味はほとんど感じません。しかし一般的なものよりもミルキー&クリーミーで、ほんのりとした甘さと旨みを感じます。うーん、旨い!

からあげのサイズがあまりに大きく「食べにくそうだな…」と思うかもしれませんが、ひと口目でその予断を撤回したくなるはず。衣も肉も、すんなりと歯を受け入れてくれます。さっくりと噛み切れて、むしろからあげのほうから口の中に飛び込んできてくれている印象。
さらに筆者が驚いたのは甘酢の美味しさ。コク深く香ばしい! こんな甘酢は初体験です。タルタルソースとの相性もバツグンで、後を引く味わいです。肉の断面にこの甘酢&タルタルをしっかり付けて食べれば、肉の旨みも加わって美味しさ倍増です。
チキン南蛮だけでなく、普通のからあげも激ウマ!

ちなみに、こちらは普通のからあげもめちゃくちゃ美味。今回はからあげの単品(530円)もオーダーしたのですが、これまたビッグサイズ。サックリ感とパリッと感が入り混じったような食感の衣の下の肉は、適度な弾力があって最高のひと言。軽く歯を押し当てただけで旨みがじわって染み出してくるよう。肉汁もトロッとした心地よさを舌に与えてくれます。

ご飯おかわり自由が実にありがたく、筆者は最終的にご飯3杯食べてしまいました。チキン南蛮1個で1杯という計算です。具だくさんの味噌汁は出汁が効いていてこれまた美味。さすが店名が「汁とめし」だけあって、手抜きがまったくありません。味噌汁の根菜類がとにかく美味しい!
チキン南蛮に単品からあげ、ご飯と絶品味噌汁というまるで隙のないラインナップでランチを満喫し、パンパンのお腹を抱えてお店をあとにしたのでした。
●著者プロフィール
松本壮平
ライター・編集者。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。生まれも育ちも「からあげの聖地」である大分県中津市。美味しいからあげを求めて東奔西走する「から活=からあげ探索活動」に明け暮れている。