ドンとのせられた目玉焼きがパワフル&ノスタルジック!

オーダーして待つこと数分。大きな目玉焼きがドンとのったホイコー飯が登場。見ただけでスタミナがつきそうなビジュアルです! ホイコー飯は、目玉焼きの下は豚肉とキャベツ、白菜、小松菜をニンニクや豆板醤を効かせた甘辛い味噌ダレで炒めた、いわゆるホイコーロー。これがご飯の上に豪快に盛られています。

まずは豚肉をパクリ。濃いめの味付けです。豆板醤が効いていて、甘さの中のピリッとした辛さが光っています。その辛味がまた独特で、舌の上での持続時間が長い! 刹那的な辛さではなく、じわじわと迫ってくる辛さで、ピリ辛というよりも“ヒリ辛”といったところでしょうか。
キャベツや白菜などの野菜にもしっかり味が染みており、そのシャキッとした歯ごたえも手伝ってこれまた美味。目玉焼きの黄身はもちろん半熟とろ~り。これをからめると甘辛さにトロッとしたナチュラルな甘さが加わります。
それにしても、さすが学生街のボリューム中華というだけあって、とにかくご飯が進む味ですね。白米にも味噌ダレの味がしっかりと乗り移って、これだけでおかずがいらないほどに十分美味しい。筆者も学生時代には、ガッツリ系のご飯をガンガン食べてスタミナをつけていたので、かなり懐かしいです。
スープで口を潤し、餃子もひと口。そしてホイコー飯に帰る…というループが止まりません。餃子はもちろん安定の美味しさ。パリッとした歯ざわりの焼き上がり。中のあんもふっくらして最高です。

余談ですが、目玉焼きがのった料理はメジャーですが、昔はもっと多かった印象が筆者にはあります。カレーやチャーハンなどのご飯ものだけでなく、ラーメンなどの汁物にも目玉焼きをのせたものがありました。お金のない若いころには、こういうちょっとしたトッピングが嬉しいんですよね。
スタミナ満点のホイコー飯、猛暑を乗り切るためにも、ぜひ一度食べてみてください。
(取材・文◎松本壮平)