褐色の平打ち麺は存在感抜群!「全部入り・特大盛」1594g

目の前にやってきたのは、褐色の平打ち麺に、濃厚そうなつけ汁。早速計測です。麺の方は直径21cmの器に高さ約11cm、重さは1162g。つけ汁の方は直径16cmの器に重さ432g(共に器の重さを除く)でトータル1594g、もうちょっとで1.6kg。確かに特大!
そして、麺をよく見ると粒々が入っている。これは?「うちの麺は全て保存料や添加物を一切使わず仕上げた自家製なんですよ。全粒粉の平打ち麺に見えるのは小麦のふすまの粒ですね」と話すのはオーナーさん。6種の麺にはそれぞれ特徴があり、太麺はもちっとプリッとして小麦の味が感じられ、平打ち麺はよく噛んで食べたい人向き、こちらも小麦の味をしっかり感じたい人に、細麺はスープとの絡みや喉越しを楽しみたい人に、ちぢれ麺はツルプリの食感を楽しみたい人に。
和え麺と変わり麺は月替わりで登場する麺で、その月毎に趣向を凝らしているとのこと。ちなみに取材時の変わり麺が、今回紹介している「全粒粉の平打ち麺」、和え麺は「ぶっかけ肉そば麺」です。たとえつけ汁は前回と同じでも、麺が変われば、食感や喉越し、小麦感とかで、おそらく印象はかなり違うと思われます。

オーナーにどんなつけ汁かを聞くと「旨みと、コクがあるけれど、胃もたれしないスッキリとしたスープですよ。食後感も意識して作っていますので」とのこと。
実はこのスープ、3日間、25~26時間炊き出して、じっくり丁寧に作っているもの。ゲンコツ、モミジ、豚足、丸鶏などの動物系と、カツオ、アゴ、サバなどの魚介系に野菜と果物のジュースを加えて作っているそう。なので、コクがありながらも、スッキリとした味わいになっているとのことです。

完食するためのアドバイスを聞くと「うちは卓上のアイテムが多いから、味を変えて楽しむといいね」。卓上にあるのは、刻み玉ねぎ、紅生姜、七品目の揚げ玉、お酢、ラー油、レモン汁、追いダレ、七味、ゆず七味、コショウなど。なので途中からカスタマイズも色々楽しめます。
オーナーのおすすめは、七品目の揚げ玉や刻み玉ねぎを入れて味わったのち、最後にレモン汁やゆず七味でさっぱり! がいいとのこと。なるほど。

ところで、なぜ麺のボリュームを「小盛」から「特大盛」まで6段階にしたんですか?「いろんなお客さんに合った量を選んでほしいからですね」。確かに。自家製麺でここまでバリエーションがあるところも、ボリュームが6段階もあるところもない気がします。
そのせいか、お客さんの中には、通い始めた最初の頃に比べてどんどん注文する麺の量が増えていく、という人も多いとのこと。相性のいい麺とかスープに出合ったら、きっと麺を多くしたくなるだろうしなぁ。だんだん増えていく気持ち、わかります。

これからの季節は、冷やし中華のような和え麺や、海苔トロロ麺などが登場予定。定期的に、季節に合わせて期間限定メニューが登場するとのことです。暑くなってくると無性に食べたくなる、つけ麺や冷やし中華。小麦の香りをしっかり感じられる自家製麺だと、より旨さが感じられそうです。ここで食べる際は、まずは小盛からスタートして、徐々にボリュームアップしていくのをお勧めします!
(取材・文◎いしざわりかこ)