ドクドク流れ落ちるチーズのマグマっぷりがすごい!「トリプルチーズバーガー」

リーフレットを見ながら待つこと数分。ついにやってきた「トリプルチーズバーガー」。中央にナイフが刺さっているのもすごいけれど、チーズとソースのドロドロマグマ感もすごい。レタスの緑、とかトマトの赤、みたいな色取りもなく、肉とチーズの三層をバンズで挟んである、パンチの効いたビジュアルです。
早速計測。バンズの直径は約10cm、高さはナイフを除いて約11cm。バーガーは480g、ポテトは82g(器の重さを除く)。ボリューム的にはデカ盛り、メガ盛りではないけれど、肉感・チーズ感・濃厚感がものすごいので、重さ以上にドスッとくる気がします。

「パテは一頭買いの和牛100%、つなぎはなしでミンチ状態のものを鉄板で焼き付けているんですよ」。と話すのは、ヘッドシェフの扇谷さん。実はこの店、富山県の老舗焼肉店『大将軍』が本気で作る和牛100%のハンバーガーショップ。だから一頭買い、そして和牛100%のパテなんですね。「スネ肉を中心に、荒く大きくカットした肉を使っています。だから外側はカリッと、中はジューシーに焼きあがっているんですよ」。さらに嬉しいことに、和牛なので油がくどくないのも特徴とのこと。肉もチーズもトリプルだからこそ、いい肉質で美味しく味わいたいっ!
「バンズは小麦100%、専用で作ってもらっているもので、和牛を楽しむため、和牛を支えてくれる、美味しさを引き出すようなバランスにしています。チーズはアメリカ産のチェダーチーズ。酸味が控えめで肉の甘さを引き立ててくれるんですよ」と扇谷さん。バンズの上の部分には、おそらく将軍? 兜を被ったような顔の焼き印があります。
そして崩れ落ち防止が串やスティックではなく、ナイフなのは「将軍の刀をイメージして」とのこと。なるほど~。ナイフじゃなくて刀。確かに将軍感! 失礼いたしました!

食べてみると、肉汁とチーズのコクが口の中に一気に広がってきます。程よい肉のゴロゴロ感が心地良い。野菜がないから、肉の塊感、そして旨みがダイレクトにやってくる感覚です。「ゴロゴロ肉とチーズとソースの味が一体となることで、旨みが一気に感じられるんですよ」。なるほど! そして細身のポテトはカリッカリ。そのままではもちろん、卓上にあるケチャップをつけて味わうと、より幸せな気分に。「うちのポテト、実はすごい人気で、某フードデリバリーで、ポテトだけ注文が入ることもあるんですよ」。バーガー専門店でポテトだけ注文&配達!? それは確かに熱烈なファンかも。
ちなみに卓上にはケチャップのほか、マスタードソースとハイサイソースが置かれています。ハイサイソースとは辛さの中に甘味も感じる沖縄生まれのホットソース。タイのシラチャーソースを日本人向けにアレンジしたものです。タバスコじゃなくてハイサイソース。色々なところに専門店としてのこだわりが感じられます。
1個2480円と考えると、高く感じてしまうかもしれないけれど、肉の旨さ、存在感、そしてバンズやチーズとの一体感を考えれば納得の「トリプルチーズバーガー」。ちなみに、トッピングで和牛パテ+600円があるので、4段、5段とさらに重ねてアレンジするのもアリです。
出来立ての熱々はもちろんですが、テイクアウトにして冷めた状態でも美味しいのは、やはり肉汁がくどくなく、スッキリしているからなのかも。今回は肉&チーズを堪能しまくったので、次回は「アボカドチーズバーガー」(1380円)にするか、塩胡椒とガーリックのみの味付け、「モッズオニオンバーガー」(1180円)にするか。もちろん、新登場のオリジナルコーヒーをセットにします!
(取材・文◎いしざわりかこ)