塩の旨さに口中が占領されてしまう絶品「ウマ塩から揚げ」

まずは筆者のお気に入りの「ウマ塩から揚げ」から実食! 衣はザックリとした歯ざわり。肉はとにかく柔らかく、プルンとした食感です。そこにたっぷりの肉汁がからみ、ツルンと舌の上を滑っていくようです。

ひと噛みしただけで、塩のうま味が口の中に充満し、噛めば噛むほど歯の圧で肉の味わいがしぼり出されてきます。思わず叫び出したくなるほどの美味しさです。綱島店で初めて食べたときの感動がよみがえった筆者。あっという間に2個完食してしまいました。
続いて「醤油から揚げ」も実食していきます。こちらの醤油からあげは千葉で150年以上続く老舗「ちば醤油」の再仕込み醤油を使用しています。再仕込み醤油とは、一度仕込んで完成した生醤油に再び麹を仕込む2段階仕込み製法で醸造されるもので、濃厚な味わいが特徴です。

醤油の香ばしさがしみ込んだザックリ食感の衣を歯が突破し、肉をひと噛みふた噛みすると、今度は醤油の濃厚な風味が口いっぱいに充満。しかもかすかに甘みも感じられます。しっかりと漬け込んでいるのがわかりますね。これまたあっさりと完食してしまった筆者でした。
今回の期間限定からあげは「生姜から揚げ」でした。最近、生姜からあげを提供する専門店も増えていますね。それだけ生姜とからあげとの相性はよく、人気があるということでしょう。生姜のさわやかな風味と、軽くツンとくる刺激がいい。

いずれのからあげも、その味わいは言うに及ばず、1個あたりのサイズが60gほどとかなり大きいこともあり、食べごたえ抜群で満足度もかなり高し。さすがにこのサイズを6個も食べれば満腹感と幸福感でいっぱいになります。
ちなみに、店の前には駐車スペースがあり、店内も広々と開放的です。ピークタイムを外して伺ったのですが、お弁当を買い求めるお客さんが大勢いました。遠方から車で買いに来る人もいるようですよ。
●著者プロフィール
松本壮平
ライター・編集者。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。生まれも育ちも「からあげの聖地」である大分県中津市。美味しいからあげを求めて東奔西走する「から活=からあげ探索活動」に明け暮れている。