極上の黄金スープにひれ伏す! 看板商品の「醤油の光」

運ばれてきた瞬間、感じたのは「美しい!」。深みのあるスープの中に、きれいに横たわる麺と鮮やかなむね肉、チャーシューたち。醤油のキャンバスに映える具材が美しく光っています。
まずはスープから。醤油ベースとは知りながらも、あっさりとしたコクと、まろやかな口当たりがクセになりそうな味わい。色だけ見ると醤油ならではの濃い味を想像していましたが、醤油独特の濃さはありません。使用している最高級地鶏の「奥久慈しゃも」や「京鴨」、「丸鶏」などの出汁が存分に効いていて、旨みが際立っています。
オーナー曰く、「ラーメンのことは基礎だけ知り合いに教えてもらい、あとは独自で味を作っていった」とのこと。試行錯誤を重ね、出来上がるまでに半年かかったという一杯。今でも年間300色はラーメンを食べ、日々探究心を忘れず精進しているそうです。

麺はそば麺を使用しているそうで、スープに負けないコシと弾力があり、麺の味もしっかり感じることができます。柔らかさ抜群のむね肉、アクセントになっているゆずと三つ葉を麺とともに食べると、これまた味が変わって美味しい!
薄くスライスした肩ロースのチャーシューも柔らかく、麺の太さとのバランスが抜群です。チャーシューの下からは刻んだ白ねぎとメンマが顔をのぞかせ、バラエティ豊かな具材とのコンビネーションを楽しませてもらいました。

最後まで飲み干せるほどのスープで仕上がったラーメン、ここにあり! 丹精込めて作り上げた、オーナーの技が「光る」一杯です。
(撮影・文◎道面 梓)