注文に戸惑う!? ちょっと独特の『福仙樓』スタイルとは

店内の空いてる席に座り荷物を下ろして上着を脱いだあたりで、水を持った大将がいきなり「何しましょう?」と聞いてきました。実は事前に調査済だったのですが、これが『福仙樓』のスタイル。さらに驚きなのは、店内の壁にもメニューがない!
しかし、著者は事前に攻略法を伝授してもらっていたので、この記事を読んでるみなさんにもお教えしましょう。「カレー焼きそばください!」、これが『福仙樓』スタイルの最適解だそうです。
こちらでみんなが食べている不思議な料理の正体は、この「カレー焼きそば」らしいのです。
名物「カレー焼きそば」の実態とは?

中華料理屋で「カレー焼きそば」というのも不思議な取り合わせ。カレー味の焼きそばってあんまり聞き馴染みがないけど、どんな感じなんだろう? と思ってると料理が到着しました。
こちらが福仙樓名物の「カレー焼きそば」。現物を見てまたビックリ。まず驚きなのは、そのボリューム。見事に山になっています。比較対象として写した割りばしがミニサイズなのではなく、料理がビッグサイズなのです。

次の驚きポイントが「汁」! 焼きそばという料理からは想像できない量のスープで、一見するとチャンポンみたいに見えます。あまりに想像と違う見た目でしたが、そこはカレーと焼きそば。美味しくなる組み合わせということで、早速いただきます。

麺は中太麺。具は豚肉と海老、野菜は玉葱、もやし、そして大量のキャベツという感じで、具は確かに焼きそばです。そこにカレーのいい匂いがしてきて、とにかく麺を一口。
カレー自体は昭和的な味わいながら、しっかりスパイシー。麺によく絡むスープは、具材のダシも感じらます。中細くらいにカットされたキャベツは火の入り方が絶妙で、ショキショキと小気味いい食感。いいアクセントになっています。
食べる前は大盛っぷりにビックリしましたが、気が付けばペロッと完食! 妙にクセになる味の『福仙樓』名物の「カレー焼きそば」。ごちそうさまでした。

そしてやっぱり気になるのはお値段。なにせ、お店の中にメニューないですし。
ちょっと身構えながら聞いてみるとなんと520円! あまりの安さにまたまたビックリしました。お店を出る時に「また来ます!」というと、「はい、またー」といい感じで見送られました。
ちなみにこちらのランチメニューは、カレーライス、焼き飯、焼きそば、カレー焼きそばというラインナップ。福仙樓スタイルで一発回答しなくても、「何がありますか?」と聞くとちゃんと教えてくれます。別にお店の人は怒ってるわけでもないし、機嫌が悪いわけではないんですね(笑)。常連さんと何度も同じ会話をしている間に、現在のスタイルになったんだと思います。
野菜たっぷり、ボリューム満点の「カレー焼きそば」が520円なら、確かに通いたくなるのも納得です。
(撮影・文◎けいたろう)
●SHOP DATA
福仙樓(ふくせんろう)
住:大阪府大阪市中央区北浜3-3-11
TEL:06-6231-0019
営:月~金11:00~22:00(お昼休みあり)、土11:00~14:00
休:日曜
●著者プロフィール
けいたろう
旅するグルメライター。大阪と京都をむすぶ京阪電車の沿線在住で、複数の旅行情報サイトにて旅とグルメのガイド記事を執筆。気になるグルメ情報があるとB級グルメも高級店も穴場のお店も有名行列店でも、とにかく幅広く取材!食楽webでは関西グルメ情報を中心に紹介していきます。