美味しいものを食べるのは大人だけの特権じゃありません。高校生だってもちろん美味しいものが大好きです。ただし、使えるお金にかなり制限があること。胃袋の活発具合が大人の数倍だということが大きく違います。高校生がその小遣いの中で、いかに美味しくボリュームある品を選び、堪能しているのか。そんな食欲旺盛・現役高校生による、実食ルポです。
取材した子:恋川 弾字
都内の男子校に通う17歳。お小遣いは五千円/月。食べるのが大好きな卓球部員。推しの選手は平野美宇選手。
学生街。自分の通う高校の周辺のエリアはいわゆるそれだ。駅の近くに学校があり、その周りにコンビニや飲食店、100円ショップなどが乱立している。
特に多いのは飲食店で、中でもラーメンや油そばの店が多い。僕の通う男子校の生徒の需要、それに応えるようにそういった店が多くできたのだろう。事実、僕が入学してからも、近くで新しいお店ができるときには90%以上がラーメン、油そばの店だ。ちなみに僕の学校の隣はラーメン屋で、そのまた隣は油そば屋だ。
そして、僕たち学生はその恩恵を大いに享受している。このエリアでランチに1000円が必要な店はほとんどない。男子高校生にとって大切なのは量とコスパ。店内がオシャレかどうか、くつろげる空間かどうか、ヘルシーかどうか、そんなことはほとんどどうでもいいことだ。胃が満足するかどうか、そこなのだ。
さて紹介するのは今回のお店は、僕が何度もお世話になっている『希家(のぞみや)』さんだ。ここは僕らの「安くて、多くて、美味しいお店」という要求に見事にマッチしている。僕が今回頼んだのは「とんこつ醤油ラーメン(税込650円)+ライス(無料食べ放題)」。まさに男子高校生に食べられるためのメニューみたいなものだ。
太麺がこってりしたとんこつスープと絡ってしっかりと味が伝わってくる。また、海苔、ホウレンソウ、大きなチャーシューといったバラエティ豊かな具材が、箸を止めることを許さない。ライスもとんこつに支配された口内をリセットしてくれて、またラーメンに箸が伸びる。
ところで、こちらのライス、実は「ガーリックライス」にクラスチェンジできる。テーブルに予め用意されているトッピング素材で作ることができるのだ。作り方は簡単。胡椒(適量)、ガーリック(適量)、ラーメンのスープ(適量)をラーメンにかけて混ぜるだけ。ラーメンとライスだけじゃ満足できなかった時には、是非お試しあれ。
こうして文字にしてみると、なかなか暴力的な食事だが、これを読んでいる旺盛な食欲の持ち主には是非ともトライしていただきたい。味は間違いないことを保証します。
●SHOP INFO
店名:横浜家系ラーメン 希家(のぞみや) 早稲田店
住:東京都新宿区馬場下町6 田中ビル1階
TEL:03-6205-5099
営:11:00〜翌1:00
休:なし