アメリカ南部のレシピで作るフライドチキンの味わいは?

今回は「フライドチキン&ビールセット」をいただきました。やわらかな肉質が特徴の、佐賀の銘柄鶏「ふもと赤鶏」を使ったフライドチキンをまずはひと口。アツアツでサックリした衣に迎えられます。オリジナルブレンドのスパイスで味付けした肉は、例えるなら“ウマしょっぱい”感じ。
肉の旨みが強く、口の中どころか体中にまで広がっていくよう。おまけに肉汁がたっぷり。これがこたえられません。ふもと赤鶏の風味とスパイスの風味がよく出ています。そして皮の部分がパリパリ感抜群で、これが激ウマ。鶏皮は食感が苦手だという人も多いようですが、そんな人でもこの皮なら大丈夫なはずです。

ちなみに、冒頭でも触れたとおり、フライドチキンはからあげと異なり、肉に味付けをしないのが一般的なのですが、こちらでは、肉をハーブを入れた塩水に漬けて味付けをしているとのこと。オーダーが入ってからその肉を炭酸水に漬けて、それから揚げに入るんだそうです。しかもしっかりと2度揚げされており、火の入り方も完璧。この手間ひまを惜しまない調理法も、肉をやわらかくジューシーに仕上げる秘訣なんですね。
ビールは「TOKYO CRAFT ペールエール」。ふっくらとした味わいのビールで、女性にも人気のビールですが、これがまたフライドチキンによく合います。肉汁にまみれた口の中にこのビールを流し込むと、濃厚で苦味が軽めのビールが“美味しさの加勢”に登場したような気分に。キリッとした苦味の強いビールだとこうはいきません。
肉にもしっかり味付けをほどこしたegg東京のフライドチキンは、ある意味、からあげの親戚というより兄弟なのかもしれません。ビールのお供にもいいのですが、このフライドチキンはおやつにもいけそうです。1ピースからオーダーでき、テイクアウトにも対応、クリスマスチキンとしても販売予定とのことなので、自宅やオフィスで楽しむのもありですね。
●著者プロフィール
松本壮平
ライター・編集者。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。生まれも育ちも「からあげの聖地」である大分県中津市。美味しいからあげを求めて東奔西走する「から活=からあげ探索活動」に明け暮れている。