本場タイ人もうなる「焼きダックライス」とは?

お店の目玉メニューは、バンコク・チャイナタウンで秘伝の調理法を学んだというオーナーコック自慢の「焼きダックライス(カオ・ナー・ペッドヤーン)」。これを目当てに遠くから足を運ぶタイ人在住者もいるほどの人気料理です。
焼きダックには、本場タイから取り寄せたアヒル肉を使用。焼き上げたあとは、レモングラス・にんにく・ショウガ・ライムリーフなど10種のスパイスをブレンドした自家製ソースで仕上げ、ジャスミンライスの上にのせて完成です。

テーブルに置かれた瞬間にただよう、複雑なスパイスの香り。スパイシーというよりは、八角やシナモンのような甘い香りが前面に出ているように感じます。
まずは、たっぷりかかったソースをライスによくからめて、ダックとともに一口。ダックの皮は香ばしく、身はやわらかながらもしっかりした弾力もあり食べごたえ抜群。甘みのあるソースと香り高いジャスミンライスとの相性もバッチリです。

半分くらい食べたところで、お皿に付け合わせてある「シーイウ」をかけてみます。「シーイウ」は濃厚な甘みがある醤油のような味で、ダックにかけるとよりコク深く奥行きのある味わいに変わります。

ランチタイムにオーダーすると、鶏だしのスープ「ゲーンジュー」がセットで付いてきます。具は日替わりで、この日は大根ときくらげ、ひき肉が入っていました。ニンニクが効いていて、ガツンとした味わい。ダックライスと合わせると、全体的にボリューム感のあるランチになります。
「焼きダックライス」は、いろいろな味の変化を楽しみながら最後の一口までじっくりと味わえる一皿。現地で味わったことがある方なら、これを食べて思わず「なつかしい現地の味!」と声が出るかもしれません。
料理に合うタイのお酒

タイのお酒といえば「シンハービール」や「チャーンビール」が有名ですが、より現地の雰囲気を味わいたいのなら、このお酒ははずせないでしょう。ワインクーラーの「SPY」です。
タイ産のワインをベースにした「SPY」は、甘い飲み口ながらもアルコール度数は5%と本格的。辛いタイ料理で口の中がヒリヒリした時に飲むとちょうどよく中和されます。

そして、せっかくなのでタイ産のワインも味わいたいところ。「モンスーンバレー」は、東南アジア最大規模の自社ブドウ園を持つ「サイアムワイナリー」で作られているワインです。軽い口当たりで飲みやすく、どんな料理にも合わせられる味わいが魅力です。
テイクアウトも対応!

『バーン・カオケン』は池袋西口から徒歩6分。駅前の繁華街から一歩離れた落ち着いた場所にお店を構えます。
タイ国政府認定のお店なので、「トムヤムクン」、「グリーンカレー」などの定番タイ料理も絶品。店頭ではテイクアウト用のお弁当も販売しています。本場の味をおうちで楽しむことができるのはうれしいポイントです。
コロナの影響で海外旅行に行けない今、タイ人絶賛の「焼きダックライス」で、プチタイ旅行気分を味わってみてはいかがでしょうか。
(撮影・取材・文◎櫻井れき)